劇ナビFUKUOKA(福岡)

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二月博多座大歌舞伎

2014年年明けの観劇記録です。

ブログを覗くと、2013年は1本も書いてなくて、みなさんから叱咤激励をいただきました。

今年も2月の中盤に入り、このままでは、あっという間に大晦日に、、、とは大げさですが、忘れられてしまわないうちに、最近の舞台をご紹介します。

新春恒例の博多座大歌舞伎。

今年の演目は、昼の部が、『御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)』、『二人椀久(ににんわんきゅう)』、『封印切(ふういんきり)』の三本。

夜の部が、『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』、『奴道成寺(やっこどうじょうじ)』、『土屋主悦(つちやちから)』、という演目です。

 

実は今年は、博多座が開場して15年という。 ロビーには過去の作品がずらりと並んでいました。

hakataza15.jpg

160本あまりの演目が並んだ様子は壮観です。歌舞伎・ミュージカル・演劇などなど、懐かしい作品がずらり。

記念する第1作は、『杮葺落大歌舞伎』。

kabuki1999.jpg

懐かしい役者が揃って、さすが杮落し公演にふさわしい顔ぶれでした。

この時の演目に、団十郎の『勧進帳』と鴈治郎の『娘道成寺』が入っています。

そのお二人の演じた弁慶と白拍子(実は今回の演目では狂言師)を、今年の舞台では、橋之助が軽やかに演じていました。

『御摂勧進帳』、『奴道成寺』とも、いわゆるご存知の作品とは別物ですが、ちがう趣があり、見比べると歌舞伎の楽しさが広がる。

昨年は団十郎が鬼籍に入り、橋之助の義兄にあたる勘三郎が一昨年に亡くなった。これからの歌舞伎界を背負う責任も大きいと思われるが、期待にこたえる大きな芝居でした。

また、翫雀と扇雀も大活躍。

『封印切』での恋しあう二人の駆け引きはなんとも色気があって可愛らしく、『傾城反魂香』の夫婦ではしっかりものの女房と絵師に生きる亭主という、全く違う役です。歌舞伎ならではの表現が、役の個性を一層際立たせていますが、演技力がないとできるものではない。

夜の部最後の『土屋主悦』は、忠臣蔵外伝の作品で、赤穂浪士の大高源吾の逸話をもとにした作品。

1月の歌舞伎座で、『松浦の太鼓』という作品が上演されていましたが、同じ大高源吾の話でも、設定が少し異なって、登場人物や配役が変わって描かれている。偶然、二つの作品に巡り合ったが、見比べられて幸せでした。

2014.02.11

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