僕はキュリー夫人のことは、実を言うとあまり知らない。
(11月3日 ももちパレス)
マリーとピエール・キュリー夫妻、その出会いからラジウム発見までを舞台化したものだが、二人のやり取りをまじめに見ていては味気ない。
「そんなに献身的に実験室で頑張らなくても」と言うピエールに、
と言い放つシーンが印象的だった。
実は、ドラマは、乳母の口を通して語られる。母マリーの姿を、娘が聴きながら進行していく。
実験に明け暮れ、構ってもらえなかったこと、自分は科学ではなくピアニストとしての道を選んだこと、ホントの気持ちを伝えられない悩み。
その娘が、母の真実を知るまでの物語でもある。
母(キュリー夫人)は、社会のため、名誉のため、に困難と闘ったのではなく、ほんとうに科学が好きだった。好きなことをやり遂げて、成功した。
ラジウムの実験に成功し、夫妻が興奮して喜びあったとき、マリーは夫に言った。
自分に素直に生きる、その生き方が、子どもに伝わった時、母子が理解しあえた。
女性は逞しい! そして、この時代(1890年代)に、その生き方を貫いたマリー・キュリーに、人間としての興味がわいた。
2012.11.28
カテゴリー:エンタメ
■■僕の人格を形成したもの■■
物心つく頃 神社の境内で祭りの時にやってきたドサ回り劇団のチャンバラ芝居
■■小学生時代■■
『ゴジラ』シリーズ
■■中学生時代■■
『小さな恋のメロディ』『ゴッドファーザー』
■■高校生時代■■
『仁義なき戦い』『サンダカン八番娼館』
■■大学生時代■■
年間に観た200本の映画
『子午線の祀り』は演劇体験の原点
『ブロードウェイミュージカル ウィズ』でミュージカル初体験
映画の道に進むつもりが子どもたちに演劇や音楽を見せる仕事に歌舞伎・文楽・能・狂言・落語といった古典芸能から人形劇・バレエ・ジャズ・オーケストラまで、あらゆるジャンルの舞台芸術を子どもたちに届ける もはや演劇のない生活は考えられません
でも演劇に触れたことがない人のほうが多いのが現実 はてさて、その魅力をどう伝えようか
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