劇ナビFUKUOKA(福岡)

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「きらめく星座」チケット料金変更のお知らせ

井上ひさし作品人気No.1
全国ツアー千秋楽
西日本地域で唯一の公演!

※チケット料金が変更になりました※

入場料=A席3,000円 B席2,000円 C席2,000円
高校生以下1,000円 (全席指・税込み)

*小学生以上入場可

※すでにチケットをお持ちの方は当日、会場にて返金いたします※


公演詳細はこちら
https://gekinavi.jp/theater/2023/02/kirameku/

舞台「キングダム」出演者メッセージ

舞台「キングダム」の福岡合同取材会が行われました。

登壇者は信役の三浦宏規さん、高野 洸さん(ダブルキャスト)、嬴政・漂役の小関裕太さん、牧島 輝さん(ダブルキャスト)です。

出演者からのメッセージを動画でお届けします。

舞台「キングダム」は博多座で4月2日より公演開始。
チケットは好評発売中です。
お問い合わせは博多座(092-263-5555)まで!

公演ページ https://gekinavi.jp/theater/2023/01/kingdom/

「君といつまでも~Re:北九州の記憶~」製作発表会見を取材しました

北九州芸術劇場は「観る」「創る」「育つ」「支える」という4つのコンセプトを元に様々な事業を行っています。
「Re:北九州の記憶」は「創る」にあたる創造事業で、市制50周年を迎えた2012年度から始まって11年目です。
記録は写真や書籍で残っていきますが記憶は消え去っていってしまいます。
個人の中に眠る記憶を演劇的な手法を用いて残していけないか、という着想のもと、本事業は立ち上がりました。
今回、この事業が始まって以来携わってきた内藤裕敬さん(脚本・構成・演出)が新作を手掛けます。
また、10年間の集大成として5年ぶりの本公演、そして東京公演を実施します。

製作発表会見では、内藤裕敬さん、穴迫信一さん(ブルーエゴナク)、坂井彩(じあまり。)、出演者の皆さん、吉松寛子さん(Re:北九州の記憶プロデューサー)が登壇しました。

登壇者集合写真

Q.これまでの10年間、本企画の構成・演出として携わっている内藤さんにお伺いします。「Re:北九州の記憶」のオファーを受けたときの印象はいかがでしたか。

内藤さん
「ずいぶん前です(笑)
22年前、この劇場ができる前からワークショップを実施して、2年に1度くらい作品を作りに来ていました。それで何年目かにこの『Re:北九州の記憶』の話を頂きました。
ここ(北九州芸術劇場)は公共ホールですから、芸術文化振興、観光、教育といった様々なミッションがあります。
公共ホールが行う自主事業の演劇作品としては、地元に密着した企画であること、地元の幅のある世代の交流を生む企画であること、作品として舞台で上演されることによって普段は劇場に舞台へ足を運ばない方々も友達と一緒に来てくれたり、年々観客層と人数が増えていくこと。そうした複合的な面から公共事業としてパーフェクトな企画だなと最初に感じました。
『Re:北九州の記憶』は、地元の劇作家が高齢者の方にインタビューするところから始まるわけですが、演劇ですから、お話を聞いて、テーマを感じるようなモチーフを劇作家が自分のフィルターを通してオリジナルのアレンジを加えて作品に仕上げるという事がとても大切な要素になります。過去と現在の要素が融合して、この現代だからこそ輝くようなストーリーになっているかがとても大事なことだと思いまして、それを地元の劇作家・役者の皆さんを中心に創作する、こんなにもすべての要素を網羅したパーフェクトな企画はないです。ただやるのは大変だなと思いました。
お芝居ですから、基本的には誰かに見せるのを前提に作るわけで、自分たちが満足したら素晴らしい作品でははなくて、客席で何か生まれていかないと何かが伝わったということにならないので、そこまでのレベルで完成させることができるかどうか、できたらすごいな、と思ったのが最初です」

写真左側が坂井さん、右が内藤さん

Q.これまでの「Re:北九州の記憶」の創作過程にも触れさせてください。普段の創作の過程と違う工程を踏んだ面白さはどういうものでしたか。

穴迫さん
「高齢者の方と会って取材するというのは劇作とは違う技術。高齢者の方のお部屋に行って、におい、生活感とかを含めて、戯曲にどうやって吸収するか考えるというのは演劇の力にそのまま関わっていくんだと分かったのも取材型の創作を続けられたことのよさの一つです」

坂井さん
「インタビューを受けた方の思いと自分の思いが重なるところを探して、インタビューさせていただいた方だけではないし、自分だけでもない、合作のようなところを目指して執筆をしていったと感じています」

写真左側が吉松さん、右が穴迫さん

Q.「Re:北九州の記憶」は今年で11回目を迎えます。振り返ってみていかがでしょうか?

内藤さん
「そもそも最初から10年やると決まった企画ではなかったです。でも作家の頑張りがあったし、インタビューされる方が増えてきましたし、地元密着型の話だし、知り合いの知り合いの話が飛び出したりして、どんどん、じわじわ広がっていった。それが10年続いた理由じゃないかと思います。この後15年20年続けるべき企画なのかもしれない、という気がしています」

Q.内藤さん、今回の新作について構想や創作にかける思いについて教えて下さい。

内藤さん
「『Re:北九州の記憶』はこれまでに89作書かれています。思いのほか傑作が多いです。その中でも興味深い作品を個人的な判断で12~13作品チョイスして、絡めあいながら一本の作品に仕上げられそうな要素をピックアップしました。それを半分くらいの7作品に絞りました。これをうまく構成しながら私が新しく書く部分で一本にまとめていこうというのが今回の作業です。私が書く部分も完璧にオリジナルを書くのではなく、作品としてチョイスしなかった部分にあるエッセンスを膨らませて書いていきます。全体をまとめてなおかつ新しく面白く、ノスタルジーに偏って終わるのではなく、現代性が担保できるような作品にしたいです」

公開稽古のようす(1)

Q.今回のタイトル「君といつまでも」について教えて下さい。

内藤さん
「人の個人史というのはその方が亡くなれば消えてしまう。その人の孫でもなければ聞けないような話がたくさんあります。おびただしい数の記憶が取り返しのつかないことになっている。しかし、そういうもの一つ一つが街の中では生きているというのを実感します。消えてなくなってしまったのだけど、そこかしこに残っているものに囲まれて生きているな、と感じます。昔とは縁を切った現代がここにあります、みたいなことはありえない。そういう意味で、君といつまでも、という感じで暮らしていると思うんですよ。作品全体をご覧になって、君とはどの君か、お客さんが自由に楽しんでいただけたらと思います。さまざまな君といつまでも暮らしていけるんじゃないかなと」

公開稽古のようす(2)

Q.現時点で可能な範囲のあらすじを教えて下さい。

内藤さん
「お話は時系列的に並んでいて、戦後まもなくから徐々に現代へ向かっていきます。いまのところ若戸大橋ができるまでのお話です。取材でできた名作を並べています。今ご存命の方が過去をどういう風に受け止めて今を生きているのか、現代という視点を置きながらこれまでの名作をつづりたいという発想を持っています。中心になる5つのエピソードはもう稽古に入っていて、どういう現代の視点を持たせて一本にまとめ上げるかは稽古を観ながら決めます。いい作品にしていきたいと思いますので、どうぞご期待ください」

Q.地域性の強い作品と聞いていたが、東京公演を行うきっかけや意義などをお伺いできますか。

吉松さん
「この事業を始めて数年経ってから、北九州だけではなくいろいろなところで公演して欲しいというお声はいただいていたのですが、なかなか踏み切れずにいました。10年経って作品は89作品、インタビューを受けて下さった方は73名になりました。10年間やってきたことを東京できちんと発表したい思いがあり、東京公演が実現しました」

「君といつまでも~Re:北九州の記憶~」は2月23日(木祝)~2月26日(日)北九州芸術劇場小劇場で、
3月3日(金)~3月5日(日)東京芸術劇場シアターイーストで公演されます。

公演記事はこちら
https://gekinavi.jp/theater/2022/11/r4kioku/

お問い合わせは北九州芸術劇場TEL 093-562-2655(10:00~18:00)まで。

豆まき神事に市川猿之助さんらが参加

2月3日、節分の日に博多総鎮守 櫛田神社で節分厄除大祭「豆まき神事」が行われました。
通常の豆まき神事は3年ぶりの開催で、多くの方が境内に集まりました。


豆まきは10時から16時まで、30分毎に行われ、11時の回では
博多座二月花形歌舞伎『新・三国志 関羽篇』出演者13名が
豆まきを行いました。博多座出演者が豆まきに参加するのは4年ぶり。

参加した出演者は市川猿之助さん、市川猿弥さん、市川笑也さん、坂東新悟さん、中村福之助さん、市川團子さん、市川青虎さん、中村梅花さん、市川笑三郎さん、市川男女蔵さん、市川門之助さん、石橋正次さん、浅野和之さん。

市川猿之助さんは「これから先、みなさんに素敵なことが訪れることを祈念して豆まきをさせて頂きます」と語りました。

市川猿之助さんらが出演する博多座二月花形歌舞伎『新・三国志 関羽篇』は
好評上演中。
公演詳細ページはこちら
https://gekinavi.jp/theater/2022/12/kabuki-4/

「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 原画展」福岡で開催!

「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 原画展」が12月16日から福岡で開催されています。
公開に先立って行われたメディア向け内覧会で撮影した会場の様子をお届けします(通常は撮影不可)。

©吾峠呼世晴/集英社

会場入り口は、23冊の単行本表紙に囲まれた空間で、
竈門炭治郎と禰豆子のフィギュアが出迎えてくれます。
(※「禰」の偏は「ネ」が正式表記です。)
このエリアのみ、記念撮影を行うことが可能です。

先に進むと、そこは「鬼滅の刃」の世界。
7つのエリアに分けて原画が展示されています。

「壱ノ章 絆~鬼と妹、そして仲間たち~」
キャラクター一人一人の名シーンを振り返るエリアが広がっています。
本展初公開のイラストや、ミニフィギュアの展示もあります。

©吾峠呼世晴/集英社

「弐ノ章 鬼」
鬼舞辻無惨と鬼たちのエリアです。禍々しい立体造形が展示されています。
(※「辻」の偏は「一点しんにょう」が正式表記です。)
その周りのモノリスには、上弦の鬼たちの鬼になった姿と
人であった頃の姿の対比が表現されています。

©吾峠呼世晴/集英社

「参ノ章 柱」
鬼殺隊を支える9人の柱たちを紹介するエリアです。
技をイメージした立体造形の展示もあります。

©吾峠呼世晴/集英社
©吾峠呼世晴/集英社

「肆の章 繋~全てを懸けて~」
鬼との戦いで失われた命に思いを巡らせるエリアです。
灯篭型の巨大なオブジェが中央に据えられています。

©吾峠呼世晴/集英社

この記事では紹介しきれなかったエリアのほか、
本展初公開となるイラストも複数展示されていました。
本展の詳細は下記の通り。


『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 原画展
2022年12月16日(金)~2023年2月19日(日)
※月曜休館 ただし1/9(月・祝)は開館、翌1/10は休館
 2022/12/28(木)~2023/1/4(水)は休館

開館時間:9:30~17:30(最終入場は16:30まで)
会場:福岡市博物館

★本展覧会は「全日日時指定制」となります。
★チケットはローソンチケットで販売します。会場でのチケット、当日券販売はありません。


『鬼滅の刃』の原画を鑑賞できる貴重な機会をお見逃しなく!

ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』望海風斗さん記者取材会

2023年3月に、博多座でブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』が初の日本オリジナルキャスト版で公演されます。
この作品は、1960年代のアメリカを舞台に、きらびやかなショービジネスの世界で女性ボーカルグループが歩んだ栄光と挫折、再生が描かれた作品です。
1981年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演されると、トニー賞6部門・グラミー賞2部門を受賞し、2006年にはビヨンセ主演で映画化されました。(※本公演はブロードウェイ・ミュージカル版のため、映画版とは楽曲が異なります)

主演のディーナ・ジョーンズ役を務める望海風斗さんの記者取材会が福岡にて行われました。その様子ををお届けします。

望海風斗(のぞみふうと)さん
神奈川県出身。2003年宝塚歌劇団入団、同年花組に配属。

2017年から雪組トップスターに就任し、3拍子揃った実力の中でも、特に歌唱力に秀でた男役として活躍。「ファントム」「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」「fff-フォルティッシッシモ-」等の代表作のほか、「anan」で現役トップスターとして初の表紙に抜擢、ナオト・インティライミプロデュースで楽曲を配信リリースし、iTunesチャートで1位を獲得する等数々の快挙を成し遂げる。2021年4月に退団後、5万人を動員したコンサートツアー「SPERO」開催。その他、退団後の主な出演作に、「INTO THE WOODS」「next to normal」「ガイズ&ドールズ」などがある。今年の10月・11月には、望海風斗 20th Anniversary ドラマティックコンサート「Look at Me」を開催したばかり。

Q.出演が決まった時の心境をお伺いできますか

A.「ドリームガールズ」は映画版も、ブロードウェイ・ミュージカルの来日版も見たことがあり、大好きな作品でした。なので、素敵な作品に挑戦させていただけることが、本当にうれしかったです。
でも、お話をいただいたときは、私は宝塚歌劇団の男役しかしたことが無い状態でしたので、私がドリームガールズに出演するイメージはなかなか湧かず、どっきりじゃないのかという半信半疑な部分もあり(笑)、発表まではあまり喜ばないでおこうと思っていました(笑)

Q.役どころについては?

A.いままで私の出会ったことが無い役だなと(笑)彼女はコーラスから突如センターに抜擢されるわけですから、それにふさわしいオーラをまとった人物なのだと思います。無垢な少女からひとつひとつ夢を叶えて、自分の足で一歩踏み出していくディーナの魅力を意識しつつ、役づくりをしていきたいと思います。

Q.作品の魅力は?

A.まずは音楽がすばらしいですね。また、華やかなショービジネスのお話なので、舞台もとても華やかで、見ているだけでも楽んでいただけると思います。内容は人々の成長物語で、「一歩前に進んでみよう」と勇気がもらえるお話です。見ているみなさんの背中を押せるような作品にできたらいいなと思います。

Q.歌に対する思いをお聞かせください。

A.物心ついたころから歌が大好きで、いつも家で歌っている子供でした。今、好きなことをずっと続けていられることは本当に幸せなことだなと思います。
私にとって、お稽古で積み重ねたものを歌にして皆さんにお伝えすること、言葉よりも歌にのせて感情を共有することは、とても大切なことで、大好きなことなのだと改めて感じています。 歌を聴くと、小説を読むときのように想像力が膨らんで、見えなかった世界が広がっていくんです。その度に「歌の力って無限だな」と感じますし、もっともっと上手になりたいですね。

Q.この作品の中で特に好きな歌はなんですか

A.どの曲も素敵で、ついつい体がのってしまうナンバーばかりなので、歌いこむうちに変わってくるかもしれませんが、やはり、テーマ曲でもあり、製作発表でも歌わせていただいた「Dreamgirls」です。彼女たちの人生が動き出した瞬間、やっと一歩踏み出して変わっていくときの曲なのでテンションが上がります。

Q.宝塚歌劇団を卒業してから約1年半経ちますが、男役の経験が活かされた部分があればお聞かせください。

A.性別は違いますが、一人の人間をつくりあげていく過程は宝塚歌劇団にいたころと変わりません。宝塚歌劇団時代は年に4回、大きな劇場で公演をさせていただいていたので、広い舞台で劇場の空気を一人で動かすような、説得力を持たないといけないシーンの時に、在団中の経験が活きているなと感じます。宝塚では組の仲間と一緒に作品を作ることがとても大切で、退団後もそれはかわりません。作品ごとのカンパニーになりますので、早く打ち解けてよりよい作品を作ることを心がけています。

Q.共演される方々への思いなどあればお話しください。

A. 製作発表の時、福原みほさん、村川絵梨さん、saraさんと私の4人で、舞台衣裳とメイクでして、はじめて記者の皆さんの前で歌った時に、「始動した」という実感がわきました。同時に、4人でお稽古をし、人前に出ていく、という過程が役とも重なるわくわく感もありました。特に、福原みほさんはゴスペルやソウルを歌われているので、この作品に欠かせないグルーヴ感のようなものを近くで学ばせていただきたいですね。
皆さんそれぞれに芯があって、歌声に個性がある方々ですので、これからお稽古していくうちに、どんどん刺激しあえるのではないかと楽しみにしています。

Q.最後に福岡のお客様へメッセージをお願いします。

A.「ドリームガールズ」をやると発表した際、反響が大きく、この作品がいかに愛されているかを感じました。沢山の方が楽しみにされている、日本オリジナルキャストの初演版を、カンパニー一丸となって一生懸命作っていきます。
華やかな舞台を劇場で一緒に楽しんで欲しいので、ぜひぜひ博多座にいらしてください。

望海風斗さんより、劇ナビFUKUOKA独占メッセージ動画を頂きました。

ドリームガールズは2023年3月11日~15日まで博多座で上演します。
チケットの発売は1月21日(土)10:00~、インターネットで受付開始。

インターネット購入 博多座オンラインチケット(24時間受付)
https://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html#0311

初の日本オリジナルキャスト版『ドリームガールズ』をお見逃しなく!

「女の一生」記者会見

11月18日に博多座で「女の一生」が開幕します。前日に会見が行われました。

「女の一生」は昭和20年4月に森本薫が文学座に書き下ろし、
杉村春子が生涯947回にわたって主人公の布引けいを演じた不朽の名作です。
2020年に段田安則が演出し、大竹しのぶが初演し、絶賛を浴びました。
当公演は10月に東京・新橋で幕を開け、京都・南座公演を経て博多での開幕となりました。
大竹しのぶ、高橋克実、段田安則、銀粉蝶、風間杜夫、
西尾まり、大和田美帆、森田涼花、林翔太など、豪華俳優陣が出演します。

あらすじ
明治38(1905)年、日露戦争の後に戦災孤児となった布引けいは、
不思議な縁から清国との貿易で財を成した堤家に引き取られる。
堤家の当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちはまだ若く、
妻のしずが義弟・章介に助けられて切り盛りしていた。
かいがいしく働くけいは、女主人のしずに大変重宝がられる。
また、闊達な次男・栄二と意気投合し、互いにほのかな恋心を抱く。
しかし、女主人のしずはけいを気弱な長男・伸太郎の嫁に望み、
けいは思い悩む。


会見では大竹しのぶさん、段田安則さん、高橋克実さん、風間杜夫さんが登壇し、
取材陣の質問に答えました。

Q.役の見どころは?

A.大竹しのぶさん(布引けい役)
「主人公の10代から60代前までを演じています。1幕変わるごとに年代も人生も変わっていくんですが、
一生を演じられる喜びは演劇でしかないもので、そこがとても面白いです。
いいセリフがたくさんあって、それを言える喜びもあります」

A.段田安則さん(堤家長男・伸太郎役)
「1幕と2幕の間に私と高橋さんが学生服を着て出てくるのが見どころです(笑)。
女の役も男の役もどの役も素晴らしい台詞があって、うまく本がかかれています。
この作品は、どの役も演じてみたいと思うほど、素晴らしい脚本で見どころ満載です。」

A.高橋克実さん(堤家次男・栄二役)
「おそらく今まで私がやってきた役の中でもいちばんかっこいい役じゃないでしょうか。
主人公布引けいの相手役ということで
運命に翻弄されてふたりがうまくいくのかいかないのかが物語の肝。
いままでこういう役はやったことがないので、
やればやるほど難しさ、役の素敵さを感じます。」

A.風間杜夫さん(伸太郎・栄二の叔父・章介役)
「前半部分は31歳の役なので少々高めの声で1幕2幕を演じ、(年齢を重ねる2幕では)だんだん「あ~疲れた疲れた」と(低めの声で)七色の声を使い分けるように演じています。そこが私の見せ場です。年齢の差を感じていただければうれしいです。一人一人が楽しんでこの芝居をやっています。それが皆様にも伝わるはずです。ぜひ楽しんでください」

Q.前回2020年の公演がコロナの関係で途中中止となり
時を経て、今回、東京、京都と幕を上げ
改めて舞台に立って感じられたこと

A.大竹しのぶさん
「初演では客席を半分にし、笑い声を立ててはいけない。はしゃいだり笑ったりしてはいけない状況の中での芝居でした。
それでもお客様は劇場に足を運んでくださった。
お客様がたとえ二人でも三人でも一人でも私たちは芝居をしなければならないと覚悟が生まれました。
そもそもこの戯曲の初演は昭和20年4月。戦争中に初演を迎えたと聞いています。なぜ東京大空襲があったあとに芝居をみんなに見せたいと思ったのか、とこの作品に出合った時に感じたのが心に残っています。
初演の時の緊張感は忘れることができません」

最後に大竹しのぶさんがお客様に向けて
「とにかく本当に素晴らしい台詞や宝物のような台詞がたくさんあります。
劇場に来ていただいて、一人の女の人生や、男性たちの人生、みんなのそれぞれの人生を味わって
自分と向かい合う時間を作ってもらえたら絶対に豊かな気持ちになれると思います。
お待ちしています」と語りました。

博多座の「女の一生」は好評公演中です。
激動の時代を生き抜いた一人の女性の一生を通して描かれる生きていく厳しさと喜び。
生きる勇気を与えてくれる舞台に出合いに博多座へ足を運びませんか。

舞台『巌流島』制作発表会

舞台『巌流島』が2023年2月10日より全国8か所で公演されます。
10月26日にオンライン制作発表会見が行われました。
物語の舞台となった巌流島で、宮本武蔵役の横浜流星さん、佐々木小次郎役の中村隼人さん、演出の堤幸彦さんが登壇しました。

演出家の堤幸彦さんは
「テクノロジーの舞台における最新型をお見せしたい。
巨大なLEDの背景を使いながら、自由自在に背景が替わっていく。
基本はお二人の汗と血と涙とそういったものを間近で見えるように作っていく。
従来ある本当の演劇の力強さと現代のテクノロジーを融合させたものを作っていきたい」と語りました。

横浜流星さんは「どのような武蔵を演じたいか」との質問に
「脚本が武蔵の葛藤や戦う意味や
心の揺れを濃く描いてくださっているので
内面や心の揺れは大切に作っていきたい。
新解釈の宮本武蔵という事で史実を大事にしながらも自分にしか出せないものを出して
新たな武蔵を生きることができればいいです」と語りました。

 

中村隼人さんは
「今回は令和版の新しい巌流島ということで、まだお伝え出来ない部分もあります。
今までになかったお話になるんじゃないか。
結末は同じでもそこに行きつくまでの過程が
いままでの映画や時代劇と違うことになるかもしれない。
この脚本になったことによって、武蔵と小次郎の関係性や
武芸者として、武士として、生きる上の葛藤をすごく色濃く出せると思います」
と語りました。

 

最後に横浜流星さんからお客様へ
「チーム一丸となって必ず心に残る、皆さんに響く作品をお届けすることを誓うので楽しみにしていてください」とメッセージを送ってくれました。

 

博多座で2023年3月18日(土)に開幕する『巌流島』をお楽しみに。

劇ナビ運営について

「劇ナビFUKUOKA」は、株式会社シアターネットプロジェクトが運用管理しています。
株式会社シアターネットプロジェクト
https://theaternet.co.jp
〒810-0021福岡市中央区今泉2-4-58-204

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