2023年3月に、博多座でブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』が初の日本オリジナルキャスト版で公演されます。 この作品は、1960年代のアメリカを舞台に、きらびやかなショービジネスの世界で女性ボーカルグループが歩んだ栄光と挫折、再生が描かれた作品です。 1981年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演されると、トニー賞6部門・グラミー賞2部門を受賞し、2006年にはビヨンセ主演で映画化されました。(※本公演はブロードウェイ・ミュージカル版のため、映画版とは楽曲が異なります)
主演のディーナ・ジョーンズ役を務める望海風斗 さんの記者取材会が福岡にて行われました。その様子ををお届けします。
望海風斗(のぞみふうと)さん 神奈川県出身。2003年宝塚歌劇団入団、同年花組に配属。 2017年から雪組トップスターに就任し、3拍子揃った実力の中でも、特に歌唱力に秀でた男役として活躍。「ファントム」「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」「fff-フォルティッシッシモ-」等の代表作のほか、「anan」で現役トップスターとして初の表紙に抜擢、ナオト・インティライミプロデュースで楽曲を配信リリースし、iTunesチャートで1位を獲得する等数々の快挙を成し遂げる。2021年4月に退団後、5万人を動員したコンサートツアー「SPERO」開催。その他、退団後の主な出演作に、「INTO THE WOODS」「next to normal」「ガイズ&ドールズ」などがある。今年の10月・11月には、望海風斗 20th Anniversary ドラマティックコンサート「Look at Me」を開催したばかり。
Q.出演が決まった時の心境をお伺いできますか 。
A.「ドリームガールズ」は映画版も、ブロードウェイ・ミュージカルの来日版も見たことがあり、大好きな作品でした。なので、素敵な作品に挑戦させていただけることが、本当にうれしかったです。 でも、お話をいただいたときは、私は宝塚歌劇団の男役しかしたことが無い状態でしたので、私がドリームガールズに出演するイメージはなかなか湧かず、どっきりじゃないのかという半信半疑な部分もあり(笑)、発表まではあまり喜ばないでおこうと思っていました(笑)
Q.役どころについては?
A.いままで私の出会ったことが無い役だなと(笑)彼女はコーラスから突如センターに抜擢されるわけですから、それにふさわしいオーラをまとった人物なのだと思います。無垢な少女からひとつひとつ夢を叶えて、自分の足で一歩踏み出していくディーナの魅力を意識しつつ、役づくりをしていきたいと思います。
Q.作品の魅力は?
A.まずは音楽がすばらしいですね。また、華やかなショービジネスのお話なので、舞台もとても華やかで、見ているだけでも楽んでいただけると思います。内容は人々の成長物語で、「一歩前に進んでみよう」と勇気がもらえるお話です。見ているみなさんの背中を押せるような作品にできたらいいなと思います。
Q.歌に対する思いをお聞かせください。
A.物心ついたころから歌が大好きで、いつも家で歌っている子供でした。今、好きなことをずっと続けていられることは本当に幸せなことだなと思います。 私にとって、お稽古で積み重ねたものを歌にして皆さんにお伝えすること、言葉よりも歌にのせて感情を共有することは、とても大切なことで、大好きなことなのだと改めて感じています。 歌を聴くと、小説を読むときのように想像力が膨らんで、見えなかった世界が広がっていくんです。その度に「歌の力って無限だな」と感じますし、もっともっと上手になりたいですね。
Q.この作品の中で特に好きな歌はなんですか 。
A.どの曲も素敵で、ついつい体がのってしまうナンバーばかりなので、歌いこむうちに変わってくるかもしれませんが、やはり、テーマ曲でもあり、製作発表でも歌わせていただいた「Dreamgirls」です。彼女たちの人生が動き出した瞬間、やっと一歩踏み出して変わっていくときの曲なのでテンションが上がります。
Q.宝塚歌劇団を卒業してから約1年半経ちますが、男役の経験が活かされた部分があればお聞かせください。
A.性別は違いますが、一人の人間をつくりあげていく過程は宝塚歌劇団にいたころと変わりません。宝塚歌劇団時代は年に4回、大きな劇場で公演をさせていただいていたので、広い舞台で劇場の空気を一人で動かすような、説得力を持たないといけないシーンの時に、在団中の経験が活きているなと感じます。宝塚では組の仲間と一緒に作品を作ることがとても大切で、退団後もそれはかわりません。作品ごとのカンパニーになりますので、早く打ち解けてよりよい作品を作ることを心がけています。
Q.共演される方々への思いなどあればお話しください。
A. 製作発表の時、福原みほさん、村川絵梨さん、saraさんと私の4人で、舞台衣裳とメイクでして、はじめて記者の皆さんの前で歌った時に、「始動した」という実感がわきました。同時に、4人でお稽古をし、人前に出ていく、という過程が役とも重なるわくわく感もありました。特に、福原みほさんはゴスペルやソウルを歌われているので、この作品に欠かせないグルーヴ感のようなものを近くで学ばせていただきたいですね。 皆さんそれぞれに芯があって、歌声に個性がある方々ですので、これからお稽古していくうちに、どんどん刺激しあえるのではないかと楽しみにしています。
Q.最後に福岡のお客様へメッセージをお願いします。
A.「ドリームガールズ」をやると発表した際、反響が大きく、この作品がいかに愛されているかを感じました。沢山の方が楽しみにされている、日本オリジナルキャストの初演版を、カンパニー一丸となって一生懸命作っていきます。 華やかな舞台を劇場で一緒に楽しんで欲しいので、ぜひぜひ博多座にいらしてください。
望海風斗さんより、劇ナビFUKUOKA独占メッセージ動画を頂きました。
ドリームガールズは2023年3月11日~15日まで博多座で上演します。 チケットの発売は1月21日(土)10:00~、インターネットで受付開始。
インターネット購入 博多座オンラインチケット(24時間受付)https://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html#0311
初の日本オリジナルキャスト版『ドリームガールズ』をお見逃しなく!