劇ナビFUKUOKA(福岡)

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「ミュージカル・フォー・ユー」出演者オーディション開催決定!

2024年11月10日(日)ともてらす早良にて上演予定の「ミュージカル・フォー・ユー」出演者オーディションが開催されます。
プロアマ不問で、応募者を広く募集中。ぜひご応募ください。

【募集】
ダンサー・シンガー

【出演料】
チケットバック制

【オーディション】
2024年7月7日(日)14:00~
(場所は書類通過者に連絡)
※オーディションは無料。合否に関わらず7月中旬までに結果を通知します。

【応募条件】
・中学生以上の男女
・公演と稽古に参加が可能で、ミュージカルへの意欲と情熱があり、ミュージカルに必要なスキルを持った方。(プロアマ問わず)
・リハーサル費:30,000円(1ヶ月1万円、3ヶ月間)
※衣装・シューズなどで別途費用がかかる可能性がございます。ご了承ください。

【応募方法】
応募フォームからエントリーフォームにアクセスし、必要事項を入力してエントリーしてください。
オーディションの詳細に関しましては申込者に直接連絡いたします。

【締切】
2024年6月30日(日)24:00

【お問い合わせ】
ミュージカル・フォー・ユー事務局 TEL:092-739-2318 musicalforyou2024@gmail.com

六月博多座大歌舞伎 船乗り込みが開催されました

6月2日(日)より、六月博多座大歌舞伎が開催中です。
「船乗り込み」では中村梅玉さん、中村扇雀さん、坂東彌十郎さん、尾上松也さん、坂東新悟さん、尾上右近さんら六月博多座大歌舞伎に出演する役者13名と船頭を含む総勢120名が10艘の船に乗り込み、ゆっくりと川を下りました。

キャナルシティ博多から博多座に向けて、約35分間の川下りです。沿道には多くの人が集まり、手を振りました。

その後、博多座では式典が行われ、出演者13名が登壇して来場者に向けた挨拶を行いました。
中村梅玉さん、中村扇雀さん、坂東彌十郎さんのコメントを紹介します。

中村梅玉さん
「船乗り込みを終えて、いよいよ博多座の公演が始まるんだ、という気持ちです。私は雨男で、今回の船乗り込みを心配していました。晴れ男がたくさんいたのか、無事に開催することができました。いよいよ2日から公演が始まります。宜しくお願い致します」

中村扇雀さん
「博多座は25周年。私は25年前、こけら落としから博多座に来させていただいております。25周年、昨年の9月以来、博多に帰ってこれてとても嬉しいです。今年は近松没後300年ということで、近松門左衛門の作品を。私の家は上方の家、新口村は家の芸でございます。暑い夏に雪を降らせて、博多の皆さんに楽しんでいただきたいです」

坂東彌十郎さん
「やっと帰ってこられました。博多座は6年ぶりです。もう一度うかがえる筈でしたが、コロナで来れなくなってしまいました。今回は3つの大きな役を務めさせていただきます。精一杯つとめさせていただきますので、できれば何度も足を運んでいただければ嬉しいです」

博多座開場25周年記念『六月博多座大歌舞伎』は6月2日(日)に初日を迎え、17日(月)の千秋楽まで昼・夜の公演が行われます。
チケットは好評発売中。お問い合わせは博多座(092-263-5555)まで!

勘九郎・七之助らが躍動!ご当地演目で小倉を沸かす!「平成中村座小倉城公演」開幕!

『平成中村座小倉城公演』が11月1日(水)、福岡県北九州市の小倉城勝山公園内特設劇場で開幕した。北九州市での『平成中村座』公演は2019年以来実に4年ぶり。公演に先がけて行われた “お練り”で約25,000人の観衆を集めた盛り上がりは舞台でもそのままに、満員御礼の観客を魅了した。

初日は、中村勘九郎と中村七之助が見守る中、開場を知らせる「一番太鼓」が打たれた。集まったファンを前に勘九郎は「4年ぶりに小倉の街に一番太鼓が高らかに鳴り響いたことを本当に感慨深く思っています。来てくださったお客様ひとりひとり楽しんで、そして熱狂して帰っていただくことを誓いますのでどうぞご期待ください」と挨拶。

公演は今回もご当地にちなんだ演目を中心に、歌舞伎の醍醐味が詰まった豪華演目が揃った。

昼の部は、歌舞伎三大名作のひとつで義太夫狂言屈指の名作『義経千本桜 渡海屋・大物浦』で幕を開ける。勘九郎勤める平知盛が、満身創痍で壮絶な最期を遂げる場面に客席は息を飲んだ。続いては『俄獅子』を基にした舞踊『風流小倉俄廓彩』。随所に小倉や北九州の話題を盛り込み、舞台と客席全員で「小倉ゑびす締め」を行うなど一体感を生み出す。最後は舞台の後方が開き、快晴の小倉城を臨む光景に大きな拍手が送られた。

夜の部は、前回公演が大好評で多くの再演を望む声を集めた『小笠原騒動』。豊前小倉藩(現北九州市)で実際に起こったお家騒動と、当地に伝わる白狐の昔話を基にした芝居で、本水での大立ち廻りや客席を縦横無尽に駆け回る演出で客席を沸かせる。特に勘九郎と七之助がそれぞれ梯子に乗って客席の頭上を横切り、さらに鳥屋の上に登って見得を切るなど驚きの連続。そしてクライマックスには、前回公演でも大活躍した地元の小倉祇園太鼓のメンバーが登場。最後は舞台後方が開きライトアップされた小倉城をバックに見得が決まると客席の興奮は最高潮に。「中村屋!」と大向うがかかる中、万雷の拍手が鳴り響き、小倉城での熱狂の一か月間の始まりを強く印象づけた。公演は、26日(日)まで。

なお、今回の公演期間中、二度の火災に見舞われた旦過市場一体の復興を支援するチャリティーイベントとして、「映画 中村勘三郎」の上映会と勘九郎・七之助によるトークショーを開催する。

 

【公演情報】

北九州市制60周年

『平成中村座小倉城公演』

開演時間昼の部 11時開演/夜の部 15時30分開演

日程:       令和5年11月1日(水)~26日(日) 《休演》7日昼・夜、13日昼、20日昼・夜

会場:       小倉城勝山公園内 特設劇場(福岡県北九州市)

出演:       中村勘九郎、中村七之助、中村橋之助、中村虎之介、中村鶴松、中村歌之助、

              中村福之助、坂東新悟、片岡亀蔵

主催:       株式会社博多座

企画協力ファーンウッド、ファーンウッド21

共催:       北九州市

製作:       松竹株式会社

全47回(昼23回/夜24回)

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休演 
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休演

ご観劇料(税込)

松席(1階平場・座布団席)  16,000円

竹席(1・2階長椅子席)      16,000円

梅席(2階長椅子席)         14,000円

桜席(2階長椅子席)         12,000円

お大尽席(2階特別席)      36,000円

特設サイトURL https://www.nakamuraza-kokurajo.com/

【チケット予約・販売】

■博多座電話予約センター     092-263-5555

■博多座インターネット販売     https://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html (PC&スマホ)博多座チケット検索

■博多座チケット売場           

■チケットぴあ                      https://t.pia.jp/(Pコード:昼の部520-505 夜の部520-506)

■ローソンチケット                  https://l-tike.com/(Lコード:昼の部84626 夜の部84627)

※出演者並びにスケジュール変更の際は何卒ご了承くださいませ。出演者変更の場合でも他日への変更・払い戻しはいたしかねます。

※本公演では小学生未満のお子様のご入場はお断りしております。

【チャリティーイベント情報】

旦過市場 小倉昭和館 平成中村座チャリティーイベント

日時 : 令和5年11月13日(月)11:00~13:00(予定)

会場 : 小倉城勝山公園内 特設劇場(福岡県北九州市)

出演 : 中村勘九郎、中村七之助

内容 : ①「映画 中村勘三郎」上映

②中村勘九郎・中村七之助トークショー

主催:平成中村座小倉城公演チャリティーイベント実行委員会

協力:松竹/日本俳優協会/お茶子や/ステージフォー/PAC/フジテレビジョン 

■料金5,000円(税込) 全席指定

※この公演の収益を被災者の方の義援金として旦過市場・小倉昭和館へ寄付いたします

■博多座電話予約センター 092-263-5555

■博多座オンラインチケット 

■チケットぴあ   Pコード 522-639 http://t.pia.jp/ でのWEB販売及びセブン-イレブンでの店頭販売

■博多座電話予約センター  092-263-5555(10:00~17:00)

■博多座チケット売場(10:00~17:00)

■北九州芸術劇場Q-station(平日11:00~18:00/土日祝 10:00~18:00)

■小倉昭和館 映画館での販売のみ

 

【本情報告知・取材に関するお問合せ】 株式会社博多座 TEL092-263-5860 FAX092-263-3632

石原 担当石原 Mobile:090-9656-1578 mail:ishihara@hktz.onmicrosoft.com

北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ「イエ系」製作発表

北九州芸術劇場は開館した2003年8月以来、劇場創造事業として81作品を制作してきました。81作目となる今回の作品は、2018年からスタートした「クリエイション・シリーズ」の2作目でもあります。

クリエイション・シリーズは、アーティストと2年間タッグを組み、北九州で創作の種を育み、作品を創作する事業。

今回の作・演出の松井周さんにお話を伺いました。

 

Q.オファーを受けた時の印象はどうでしたか。

 

一昨年にオファーを受けました。嬉しかったです。

北九州芸術劇場では2010年に『ハコブネ』の作・演出、2012年に『ジョン・シルバー』を演出しまして、そのときが、すごく楽しかったんです。ここで滞在しながら、いろいろな物を感じながら創るというのをもう一度やってみたくて、今回のオファーを受けました。

 

Q.2年間という期間についてはどうですか。

 

太っ腹ですよね。こういう作品は、1ヶ月くらいに区切られていることが多いですから。

2022年4月に『家族・人』という視点で、10件ほど(※)取材させていただきました。

取材させていただいた内容を反芻、租借しながら作品に落としていく作業ができたのはすごく嬉しいです。

 

※ひとり親の課題に取り組む団体や、子ども食堂、魅力的な家族経営の店など。

※2022年9月には、地域の方に向けたワークショップが行われています。

 

Q.取材で印象に残っていることはありますか。

 

シャイな方が多い印象です。それがとても良かった。

お菓子を作って、移動販売している家族は、それが自分たちにとって一番やりやすい形でしかも楽しんで過ごしている。

ラーメン屋もそうです。特にこれを誇っているということではなくて、仕事と生活が一緒になっている感じを味わせて頂きました。

自分がやっている演劇は生活になじんだものであるのかと考えさせられました。

「家族」というテーマが自分の中にずっとあったのですが、SOS子どもの村JAPAN(家族で問題が起きた時、避難できる施設)で血のつながっていない場所でも家族というつながりを作ることでうまくいくことがあると知り、僕が考えている疑似家族というのをちゃんとやってみようと思った引き金になりました。

 

Q.なぜ今回「家族」をテーマに考えられたのでしょうか。

 

ずっと持っているテーマの一つが家族です。

いままで家族というものに反発心というか、家族や血のつながりが人を拘束してしまう、縛ってしまうものと思ってきた。そこから離れていくことをことほぎたいじゃないけど、そういう自由ってあるよなと。

一方で、個人がSNSを使うようになり、ひとりひとりが世界に晒されている状況がリアルに起きています。

何かを間違えると徹底的にさらされる、個人情報や態度、過去などが完膚なきまでにたたかれてしまう。

その時、個人として自立する方向もあるかもしれませんが、コミューンというか、最小の共同体として家族がうまく機能すればもう少し生きやすくなるのではないかと考えました。

疑似家族というのは、家族の擬態だと思っています。

動物の擬態みたいに天敵から身を守ったりする、すごくいい防御方法だと思うので、人間がそういうものを選んでいくことができたらもう少し生きやすくなるのではないかと思います。

家族なら、友達よりもうちょっと近い感じで関われます。

日本には季節ごとの行事があって、その擬態で家族っぽいことをしていくと、生きていく目標ができるのではないか。

そこにラーメン屋やクレープ屋のような事業があればもっと何か起きていくのかと考えています。

 

Q.「イエ系」というタイトルの由来は何でしょうか。

 

ラーメン屋の話だから「イエ系」にしています。「家系」は神奈川県横浜を発祥とするジャンルのラーメン屋なんですが、そこを含みつつ、生存戦略としての「イエ」っていうものを身に付けた人たち、生態系の中で「イエ系」というものがある、というイメージです。

 

Q.キャストはゲスト2名、オーディション選出10名の全12名。印象はどうでしたか。

 

いい意味で変な人たちです。「何を考えているか知りたくてしょうがなくなった人たち」と一緒にやっています。

オーディションの物凄い緊張のなか、なんていうか我関せずというか、自分の思っている、あるいは僕がディレクションしたことに対してどんどん変えたり楽しんだりする方達。それも自分なりのやり方で。

練習の時間は演技というより、シミュレーションの時間ですね。実験に近いことをやっています。

その実験を見に来て欲しい、楽しんで欲しいという気持ちがあり、

創作の中で実験を楽しんでくれそうな人たちを選びました。

 

「イエ系」あらすじ

家族という共同体をつくることで様々な優遇措置が与えられる”再家族制度”が制定された北九州。ばらばらの単身者たちが疑似家族として認定を目指しトレーニングを受けているところに、ある日ほんとうの肉親が訪れ「自分たちは捨てられた」と訴えてきて…。
「家族」という関係は何を隠し、何をさらしてしまうのか?疑似家族だからこその「家族」への願いを描きます。

 

『イエ系』は北九州芸術劇場で10月26日(木)~29日(日)まで、

東京芸術劇場シアターイーストで11月4日(土)~11月5日(日)まで公演されます。

チケットは一般3,000円、ユース2,500円(25歳以下、要身分証明書)、ティーンズ1,000円(13~19歳、要身分証明書、枚数限定)。

 

公演詳細はこちら

『立川志の輔・立川生志 兄弟会』博多座でまもなくチケット発売開始!

博多座で、冬の風物詩となった『立川志の輔・立川生志 兄弟会』が開催されます。

志の輔師匠と生志師匠の兄弟会が見られるのは博多座だけとあって、

毎年発売後すぐ完売してしまうこの公演。

生志師匠に魅力をお伺いしたところ、

見どころの一つは、打合せなしで繰り広げられる志の輔・生志両名による「口上」とのこと。

師匠談志と生志の親子会として始まったこの会、今回は談志の十三回忌にもあたる大切な会。

節目を大切にするお二人だからこそ師匠のお話をされるのか、はたまた、別の話題になるかは未定だそうです。

もちろん落語もたっぷりお楽しみいただけます。

この兄弟会はそれぞれ50分の長講を一席ずつ、

じっくり演じられるのが特徴で、トリが毎年変わります。

今年のトリは志の輔師匠です。

それぞれが話す内容は事前に打ち合わせするものの、

当日のお客様に合わせて変えることもあるのだとか。

どんな話が飛び出すか、当日までわかりません。

 

公演は12月7日(木)16:00開演で、A席6,000円、B席4,500円です。

チケットの発売は10月28日(土)午前10時から。

年に一度の兄弟会をお見逃しなく!

 

公演詳細はこちら

立川志の輔・立川生志兄弟会

「小劇場演劇とケラリーノ・サンドロヴィッチの時代」レクチャー 参加者募集

KERAの作品世界を紐解き、小劇場演劇の歴史に迫る!

主宰する劇団「ナイロン100℃」が結成30周年を迎えた今もなお、演劇界の第一線を走り続けるケラリーノ・サンドロヴィッチ。北九州芸術劇場では、2003年の開館以来ほぼ毎年、多くのKERA作品を上演してきました。「ナイロン100℃」の根強いファンはもちろん、「KERA・MAP」や「ケムリ研究室」などのユニットも含め、作品ごとに新たな観客を増やしながら愛される、その魅力や作風について紐解きます。講師には、劇作家・演出家であり、北九州芸術劇場ローカルディレクターでもある泊篤志を迎え、小劇場演劇の歴史や劇作家の系譜なども交えながら、より深く作品を堪能するためのレクチャーです。ケムリ研究室の新作「眠くなっちゃった」に向けて、観劇をさらに楽しむヒントが見つかるかもしれません。

ケムリ研究室no.3「眠くなっちゃった」公演情報

 

●講師

泊篤志(とまり あつし)/「飛ぶ劇場」代表、劇作家、演出家。北九州市出身。1998年『生態系カズクン』で第3回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。2002年、北九州市民文化奨励賞を受賞。現在、北九州芸術劇場のローカルディレクターとして九州演劇界の底上に努めている他、美術館とコラボレーションしての作品創作、オペラの構成・演出、書道パフォーマンスの演出、「東アジア文化都市 北九州」では閉幕式典の演出を手掛けるなど、近年、演劇というジャンルに留まらず活動の幅を広げている。

 

●日程・会場
セミナールーム 2023年9月29日(金) 19:00〜20:30

 

●対象
どなたでも(小学生以上)

 

●定員
20名程度

 

●参加費
500円

 

●申し込み方法
こちらよりフォームに必要事項をご入力の上、お申し込みください。

※参加の可否および参加の詳細については、締切後、開催3日前までにメールにてご連絡いたします。

 

●お問い合わせ
ケムリ研究室no.3「眠くなっちゃった」関連企画レクチャー 係
TEL 093-562-2620

 

●申込締切
9月24日(日)必着
※先着順。定員に達し次第締切とさせていただきます。

 

●備考
企画/北九州芸術劇場

主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
助成/文化庁文化芸術振興費補助金統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)|独立行政法人日本芸術文化振興会

博多座にて『西遊記』上演決定!

2023年11月、博多座で『西遊記』が上演決定!
主演の孫悟空役は片岡愛之助が演じます。
『西遊記』は1978年に日本テレビ開局25年記念番組として製作され、大ヒット。
社会現象を引き起こしました。
今回は、45年の時を経て「日本テレビ開局70年記念舞台」として舞台化。
演出は堤幸彦が担当し、LEDの映像技術、フライング、特殊効果をフル活用し、「誰も見たことのない」舞台の企画が動き始めています。

【出演】
片岡 愛之助(孫悟空)
小池 徹平(三蔵法師)
戸次 重幸(猪八戒)
加藤 和樹(沙悟浄)
村井 良太(玉竜)
藤岡 真威人(紅孩児)
中山 美穂(鉄扇公主)
松平 健(牛魔王)

情報解禁直後に福岡で、主演・片岡愛之助と演出・堤幸彦が登壇して合同取材会が行われました。
その様子をお届けします。

 
堤幸彦
「両親が大分の生まれですので、九州には強い親近感を感じています。博多で公演ができるのは本当に喜ばしいです。頑張らせて頂きます」

片岡愛之助
「孫悟空といいますと、堺正章さんを思い浮かべます。小学生の頃、テレビドラマを毎週楽しみにしていました。その役をこのような形で、堤監督に演出していただき、豪華なキャストの皆さんと一緒に勤めさせていただくということで、期待しかありません。楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」

 

Q.作品の概要についてお話しいただける範囲で説明をお願いします。

堤幸彦
「皆さんご存じの通りの西遊記です。
ドラマではアクションコメディの印象が強い作品ですが、
今回は友情、争い、人間の業の深さなど、いろいろな要素を完備したストーリーにしようと思っています。
舞台は大きく二幕で、一幕は出会いと、いったい何が敵なのか。
松平さん(牛魔王)、中山さん(鉄扇公主)を筆頭に
悪の帝国のようなものがある。そこと対峙する。大変な危機を迎える。
二幕においては奇想天外な対決方法で戦っていく。
なぜ妖怪になったのか、どうして悪の帝国なのかもしっかり解決する人間ドラマにしたいと思っています」

 

Q.作品の魅力について語ってください。

片岡愛之助
「映像だとCGで何とかなることはたくさんありますが、
舞台で生身の人間が演じると、できることは限られてきます。
私は普段、歌舞伎を演じています。
歌舞伎には歌舞伎の魅力がありますが、アナログな中でできることは限られています。
ただ、堤監督の舞台は特別で、不可能だと思っていることを
なんでも可能にしてくださる。
まず、悟空といえば筋斗雲。筋斗雲はどうするのかなと思っています」

 

堤幸彦
「解決法は見出しています」

片岡愛之助
「分身の術は?」

堤幸彦
「任せてください(笑)」

片岡愛之助
「嬉しいですね。どうなるんだろう」

堤幸彦
「如意棒は少し制限があります。長くならないとつまらないので、考えています」

片岡愛之助
「夢が膨らみます」

 

Q.テレビドラマのイメージがベースにあります。
舞台でそれを上回るような演出をどのように考えていらっしゃいますか。

堤幸彦
「最近の舞台装置には想像を超えたテクノロジーが集まってきています。
特にLED技術の研究はこの数年で益々精度が上がって、
分身の術も簡単にできるようになりました。
でもそれは想像の範囲なので、そこを超えうるものを作りたいです。
先程愛之助さんが歌舞伎はアナログだとおっしゃっていましたが、
江戸時代からある歌舞伎の中には舞台芸術、
舞台の中にある驚かしみたいなものが詰まっています。
最新テクノロジーと舞台の知恵が全て詰まった歌舞伎の技をうまくミックスして
一分たりとも飽きさせない舞台の連続にしていきたいです。
一回芝居を見ても見逃してしまうシーンが出るくらい動きを詰め込みたい。
その設計と準備をしています」

 
Q.孫悟空を演じるにあたって愛之助さんならではのカラーはありますか。

片岡愛之助
「堺正章さんの孫悟空で育って、子どもの頃は『なりたいな』というあこがれがありました。本を頂いたら、皆とぶつかりながら、堤さんに指導していただきながら、役を作り上げていきたいです。お客様に愛之助の孫悟空だなと感じて頂けたら嬉しいです」

西遊記の博多座公演は2023年11月10日(金)~23日(木・祝)(予定)。
公演詳細は後日公開となります。
お楽しみに!

『船乗り込み』を取材しました

六月博多座大歌舞伎が大好評上演中です。

5月31日には公演に先立って出演俳優がご当地到着をお披露目する「船乗り込み」が行われ、博多川の川岸に多くの見物客が集まりました。

中村雀右衛門、中村鴈治郎、尾上菊之助、片岡愛之助ほか14人の出演者が8隻の船に乗り込み、博多川の清流公園からリバレイン フェスタ・スクエア前までを川下りしました。

博多座の船乗り込みは平成11年(1999年)に始まり、今年で22回目。コロナ禍の影響で令和2年~令和4年は中止を余儀なくされ、4年ぶりの復活となりました。

また、船乗り込みの後には博多座で式典が開催され、出演者が意気込みを語りました。

中村雀右衛門さん

「5年ぶりに船乗り込みがあり、多くの方にご声援いただきましたことを本当にうれしくありがたいと思っております。この度は昼の部におきまして『廓三番叟(くるわさんばそう)』で傾城を勤めさせていただきます。また二つ目の、『人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)』では長兵衛女房お兼、そして夜の部の『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』では徳兵衛女房お辰を勤めさせていただきます。両方とも女房役ですが、二つとも菊之助さんの女房役をさせていただきます。年の差はございますがツレに似合うよう精一杯勤めたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします」

中村鴈治郎さん

「4年ぶりの博多です。やっと来れました。うれしゅうございます。今日は何よりも本当に大勢の方がいらっしゃって、待っていてくださったんだなという事を感じました。とてもワクワクしました。今回わたくしは昼の部はすっぱの九郎兵衛を演じます。腹の中まで真っ黒黒くろ……悪人でございます。それと夜の部は釣船三婦という侠客の男たちに慕われている親父気質の男をやらせて頂いております。皆様楽しんでいただければと思っております。ぜひとも皆様、一人でも多くの方に声をかけて頂いて、見た後に皆様をまた誘っていただいて、どんどん輪を広げていただいて、この博多座の公演が満員で終わりますようによろしくお願い致します。」

尾上菊之助さん

「今年は4役ともすべて初役の役を勤めさせていただきます。初役と申しますといろいろと不慣れなことや緊張もあります。『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』では愛之助さんと久しぶりに舞台をご一緒させて頂きますのでそれをすごく楽しみにしています。ほかの演目は全て私の高祖父でありましたり私の曾祖父が創作したもの、得意としたものを勤めさせていただきます。毎年博多に来させていただいていましたが、船乗り込みのないことを寂しく思っておりました。今日は快晴になり、関係者の皆様に大変応援していただきましたので、(初役を)挑戦して関係者の皆様にご納得いただけるよう、一生懸命勤めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」

片岡愛之助さん

「今日の船乗り込み、雨が降ると思っていたら晴れて、こんなに嬉しいことはございません。そして沿道にいらっしゃったたくさんの方々に、ぜひ見に来ていただきたいと思います。今回3役勤めさせていただきます。菊之助さんとは久々の共演でございます。鴈治郎お兄さんがおっしゃっていた真っ黒黒の九郎兵衛に刀を取られそうになるのはわたくしでございます。わたくしは正直な田舎者を勤めさせていただきます。そして夜の部では団七九郎兵衛。体中に絵の入ったような任侠ものです。まったく毛色が違う役を勤めさせていただきます。博多では7月、山笠というお祭りがございます。今月は、大阪の夏祭りを一足先に楽しんでいただければと思っております。お昼見て頂いた方はぜひ夜も。夜を見て頂いた方はぜひお昼も見て頂きたいです。よろしくお願いいたします。」

六月博多座大歌舞伎の公演期間は19日(月)まで。

公演の詳細はこちら

https://www.hakataza.co.jp/lineup/202306/kabuki/index.php

大阪フィルハーモニー交響楽団よりコンサートの紹介文が届きました。

『大阪フィルハーモニー交響楽団 福岡公演2023』について

数百年に及ぶオーケストラの長い歴史を紐解くと、何度か時代が動いた瞬間があります。19世紀の初頭にベートーヴェンの交響曲第5番「運命」が生まれたとき、そして、20世紀の初頭にストラヴィンスキーの「春の祭典」が生まれた時は、まさにその瞬間だったと言えるでしょう。

苦悩からの勝利を表現したかのような「運命」交響曲によって、「交響曲」というジャンルが完成されたと言えるでしょう。無駄のない形式美、鉄壁な構成力、管楽器の増強による高揚感。どこをとっても完璧な作品です。

「春の祭典」はまだ人間が文明を持つ前の、自然と共に暮らしていた頃の様子を描いています。大地の怒りを鎮めるために生贄を捧げるという儀式を音楽で表現します。不協和音、変拍子、大量の打楽器といった斬新な音の塊が聴衆の耳を強烈に刺激します。両作品とも後の時代の作曲家に与えた影響は計り知れません。

この二曲をまとめて聴ける機会は滅多にありません。もしかしたら、8月4日のアクロス福岡の舞台こそ、オーケストラの歴史が動く瞬間になるかもしれませんよ。

公演の詳細はこちら→

ミュージカル『SPY×FAMILY』を取材しました

ミュージカル『SPY×FAMILY』が博多座で好評上演中です。

「SPY×FAMILY」は遠藤達哉が2019年3月から「少年ジャンプ+」(集英社)で連載中のスパイアクション&ホームコメディコミックス。
「スパイ&超能力者&殺し屋が互いの秘密を抱えたまま仮初めの家族になる」というユニークな設定で人気を博し、シリーズ累計発行部数は3,000万部を突破。現在もその記録を伸ばし続けています。
ミュージカル『SPY×FAMILY』は、原作の持つ世界観はそのままに、令和に相応しいフレッシュなエンターテインメントステージが描かれています。

〈出演〉

ロイド・フォージャー役
森崎ウィン/鈴木拡樹(Wキャスト)

ヨル・フォージャー役
唯月ふうか/佐々木美玲(日向坂46)(Wキャスト)

アーニャ・フォージャー役
池村碧彩/井澤美遥/福地美晴/増田梨沙(交互出演)

ユーリ・ブライア役
岡宮来夢、瀧澤翼(円神)(Wキャスト)

フィオナ・フロスト役
山口乃々華

フランキー・フランクリン役
木内健人

ヘンリー・ヘンダーソン役
鈴木壮麻

シルヴィア・シャーウッド役
朝夏まなと

 
博多座初日に先駆けて行われた囲み取材では、フォージャー家を演じるメインキャスト8名が扮装で登壇しました。
その様子をお届けいたします。

(後列)唯月ふうか/森崎ウィン/鈴木拡樹/佐々木美玲(日向坂46)
(前列)池村碧彩/井澤美遥/福地美晴/増田梨沙
製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社

 

Q.東京、兵庫公演を終え、最終地博多での公演を前にした気持ちをお聞かせください。

森崎「緊張感があります。東京・兵庫の公演で培ったもの、頂いたものを博多座で皆さんに受け渡していけたらなと思っています」

鈴木「(東京・兵庫を含めた全公演のうち)まだ半数くらい公演回数が残っています。それを目一杯楽しみたいと思います」

Q.東京、兵庫公演を経て、カンパニーの雰囲気は変わりましたか。

唯月「もとから仲はよかったのですが、回を重ねるごとにもっと濃くなってきました。特にフォージャー家は、作品の中では《仮初めの家族》という設定ですが、本当の家族のようなコミュニケーションや空気感を個人的に感じています。家族ってこういう感じなのかな、と実感して幸せです」

Q.佐々木さんは初めてのミュージカル出演ですが、改めて振り返ってみていかがでしたか。

佐々木「すべてが“初めて”でした。普段は日向坂48で活動しているので、グループみんなで歌っています。今回は一人で、しかも自信を持って歌わないといけないので、稽古の時は声が震えてしょうがなかったです。皆さんに支えて頂いて、最終地博多まで来られて感謝の気持ちでいっぱいです」

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社

Q.ミュージカル『SPY×FAMILY』の見どころを教えて下さい。

森崎「遠藤先生が生んでくださった原作を元に、日本オリジナルのミュージカルに仕上がっています。皆さんがコミックで読み慣れたあの台詞やこの台詞を、オリジナルのメロディに乗せて各キャラクターが歌っている。そこがミュージカルの醍醐味になっていると思うので、注目して頂きたいです」

鈴木「多くのキャストが登場して大迫力でお届けするオープニングナンバーが見どころです。このナンバーはアレンジされて何度か登場し、キャラクターも増えたりもするので、楽しんでいただけたら嬉しいです」

唯月「ちち(ロイド)がアーニャを抱っこするシーンがいくつかあるのですが、その姿があの……萌えます♡ アーニャもとっても可愛くて、癒しの瞬間です。見逃さずにチェックしてください」

佐々木「特に好きなのはヨルの弟ユーリがロイドとヨルの家に訪れてくるシーンです。ロイドを敵視しているのですが、出てくる言葉は誉め言葉ばかりで(笑)。ユーリが弟らしくて可愛いな、といつも思っています」

池村「はは(ヨル)がロイヤルホテルで戦うシーンがとても熱いです。わくわくして、私もやってみたいなと思っています」

井澤「フルメタルレディ(〈黄昏(たそがれ)〉の上官、シルヴィア・シャーウッドの異名)のシーンが大好きです。シルヴィアさんがかっこいいからです」

福地「フォージャー家がおばあさんを助けるシーンが好きです。ちちとははと本当の家族になった気分になれるからです」

増田「オープニングのシルヴィアさんの踊りがすごくかっこいいです。大好きで、いつも舞台袖や楽屋で踊っています」

Q.博多座のお客様に向けてメッセージをお願いします。

森崎「ようやく博多座に来ることができて、とてもうれしいです。皆さんに劇場でお会いできるのが楽しみです。ぜひぜひ、劇場に会いに来ていただけたらと思います。お待ちしております」

鈴木「原作コミックから飛び出したようなキャラクター、そして何より、生のアーニャが皆さんをお待ちしています。ぜひ楽しんでください」

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社

ミュージカル『SPY×FAMILY』は5月21日まで、博多座で上演中。
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ミュージカル『SPY×FAMILY』
チケットのお問い合わせは博多座(092-263-5555)まで。

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