《あらすじ》

二人の女がいた。母と娘なのか、師匠と弟子なのか、ライバルなのか、赤の他人なのか。
二人の女は楽しそうだった。
寂しそうだった。悔しそうだった。怯えていた。感謝していた。出会いに。
衣を着替える毎に関係性が変わりながら、今際の際に辿り着く二人。
舞台上に見えていた二人の時間は、
過去なのか未来なのか、後悔なのか憧れなのか、分からない。
そしてまた続いていく、二人の時間。

《劇団紹介》

2012年に結成した福岡を活動拠点とする劇団。旗揚公演で上演した作品「タンバリン」は、第5回九州戯曲賞大賞を受賞。
作品ごとに専門技術を要する表現を盛り込むことが特色。
「タンバリン」では元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン鬼塚勝也氏の指導の下、 ボクシングに挑戦。その後も、楽器演奏 、英語、料理、フラメンコ、書道といった技術が活かされた作品創りを行う。 本作「愛の讃歌」は着付。技術を媒介してどのような表現や登場人物の関係が立ち上がってくるか、ぜひお楽しみください。

《キャスト》

後藤香 (劇団 go to)

大分県出身、福岡県在住。
1990年座” K2T3 結成、 主宰・演出・脚本・役者をつとめる。2007年同劇団を退団、フリーで活動。2008年宮崎時空の旅シリーズ「女の平和」出演。2010年ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭「夏の夜の夢」演出。
2012年3月「劇団 go to」 結成。福岡県春日市・大野城市にて子ども対象の演技指導講師、高文連演劇大会審査員等を務める。
現在、九州ビジュアルアーツ非常勤講師、Acalino Production演技指導講師。1995年イムズ芝居95演出戯曲賞受賞、2000年まどかぴあKIN-DO芝居役者部門奨励賞受賞、2013年第五回九州戯曲賞大賞受賞。

木内里美 (The ちゃぶ台)

山形県出身、熊本県在住。
1982年早稲田小劇場 (現 劇団SCOT) に入団。アメリカ, アジア, ヨーロッパ等の海外演劇祭に参加。
1989年かもねぎショットに入団。1997年フリーで活動。主な出演作品に「夢のあるうち今のうち」「マクベス」(主演: 段田安則、南果歩) 等がある。  2004年から活動拠点を熊本へ。「The ちゃぶ台」として、ライフワークである自作自演の「とめばあちゃん」作品を全国各地で公演。表現活動ワークシ ョップにも精力的に取り組み、学校、公共ホール等で子どもからお年寄りまで幅広い世代を対象に地域に密着した演 劇の魅力を伝える活動に携わっている。