寂れた公園で交錯する
男女6人の不条理劇

北九州を拠点に活動し、設立10周年を迎える大体2mmの最新作が登場！
日常の1ページから切り取られた空間と、静かで淡々とした時間。ボタンの掛け違いや思い違いから生まれるやりとりを起点に、不条理な世界へとコミカルに展開されていく過程を丁寧に描く大体2mmの新作公演は、寂れた公園を舞台に繰り広げられる、男女6人の会話劇。
公園を通りがかっただけの男が「水曜日の男」「居酒屋の店員」「土用の丑」など様々なコードネームで呼ばれる—-。
卓抜したセリフと語感で描かれる、少し奇妙な世界をお楽しみください。

【あらすじ】

寂れた公園で、赤い傘を持った女がベンチに座っている。女は「水曜日の男」に、「写真」を頼んでいたらしい。そこを、奇抜な格好をした男が通りがかる。男は女に、あなたが「水曜日の男」なのではないかと言われる。
公園には「居酒屋の店員」を探す男、「土用の丑」を探す男、さらには「婚約者」を名乗る女などが次々とやってきて、みな、その奇抜な格好の男こそが、自分が探し求めていた人間なのではないかと言う。
混乱する男の前に、さらに警察とおぼしき男も現れ、事態は急展開していく……。