プロフィールに 演劇ビギナーと書いている僕ですが、実は演劇アレルギーでもあります。
よくよく考えてみると、子どもの時に見た芝居が原因のようです。
そのお芝居は 友情がテーマのもので いい歳をした大人が、子供の格好をして 肩を組んで激しくゆれながら
『友情って大切だ~♪』
と大汗かいて歌っていました。
僕の両親は若くして僕を生みました。
さぞかし大変だったのでしょう、僕を遊びに連れて行った先で 内職なんぞをやっていました。
僕は 当時小学校低学年でしたが、あきらかに両親の悩む姿になんとなく割り切れない思いがしました。
また僕は 当時ひ弱で 大層 気も体も弱かったので 何をしても周りの友達についていけず、気がつけば ぽつんと 独り取り残される事も少なくはなかったのです。
そんな中 『友情って大切だ~♪』と歌われたので、
「激しく 大嘘。」
と僕は思ってしまったのです。すいません、嫌な子どもだったんですね。
そんな過去の忌まわしい思い出と決別すべく、児童演劇を見てきました。
忌まわしい過去との決別も目的でしたが、今の児童演劇のテーマに興味もあったのです。
僕は 80年代に成長しましたが、当時 大量生産されるモノと人のつくった物、心の通わないモノと真心の通う物、それを作った人への思い なんてテーマが多かった(気がする)のですが、今時 どんな事がテーマになっているのか 観たかったのです。
そんなこんなで劇団 風の子九州の 『なるほ堂ものがたり』を観てきました。
本来なら こども同士か、親子で観る作品です。
僕の前の席は 小学校高学年の子達でした。
僕が座るなり 黙ってしまいました。多分 おっそろしく空気感の違う人が来たからです。
僕の後ろの席は 親子でした。僕が座るなり目を見開きました。多分 いい歳してお一人様だったからです。
ここ数年で一番のアウェー感でした。
へんな汗をかく程のアウェー感の中で、果たして忌まわしい過去と決別できたのか?はたまた より一層アレルギーを悪化させてしまったのか?
詳しくは 次回。