ウエストエンド紀行Vol1【ザ・マウストラップ(ねずみとり)】

劇ナビFUKUOKAは、演劇と劇場情報のサイトです。
運営しているシアターネットプロジェクト(TNP)では、福岡圏内で演劇ファンの拡大を目指しています。劇場に足を運ぶ人たちが増えてくれること、そして演劇や音楽などの舞台芸術を身近に楽しんで欲しいと思っています。

県内の劇場・ホールでは、様々な催しが行われていますが、TNPでも自ら企画する公演を行っています。また、将来的にはオリジナル作品の制作を行っていきます。九州・福岡から全国へ世界へ発信できる舞台作品を生み出したいと。

というわけで、日本や世界の「芸術・文化を生み出している都市」へ出かけて、街の空気を吸い、劇場をめぐり、観客の動向を伺っています。

この数年に観てきた世界の劇場めぐりを少しご報告します。


「ウエストエンドで58年のロングラン!いまだに更新を続ける作品」

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まずは、今年5月のロンドン、ウエストエンドから。
英国の首都ロンドンは、「演劇の街」。シェイクスピアの時代から女王陛下も劇場へ足を運ぶほどの演劇好きは、お国柄でしょうか?
『キャッツ』『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』など、名作ミュージカルを数多く生み出し、ミュージカルの本場ニューヨークのブロードウェイと並んで、ミュージカルファンには憧れの土地です。
そこで58年間もロングランを続けている作品を観ました。

『ザ・マウストラップ(ねずみとり)』(ロンドン・セントマーティンズ劇場)は、アガサ・クリスティの書下ろし戯曲で1952年からのロングランは世界最長!

雪に閉ざされた山荘に5人の宿泊客がやってきます。
ラジオから流れる凄惨な殺人のニュース。
異様な雰囲気の中で殺人事件が起こります。

そこへ現れた刑事が犯人を捜し出そうとするのですが、その結末は?思いもつかない人物が犯人でした!

舞台は山荘のロビー。
登場人物が入れ替わりながらの舞台展開は、脚本が良くできていてストーリーによどみがありません。
また、登場人物それぞれの描写が作品に奥行きを持たせているのもアガサ作品の魅力です。

古臭さを感じさせません。俳優の演技力も良くアンサンブルが素晴らしく感じました。初演の時の刑事役はなんとあのリチャード・アッテンボローが演じていたそうです。
客席は年配の夫婦から若い学生までさまざまで、平日の午後というのに満席です。イギリス人はこんなにサスペンス物が好きだったの?と思いましたが、演劇の歴史の深さを思い知らされました。

 

2011年8月10日 10:37  カテゴリー: ウエストエンド紀行 | コメント(0) |

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でも演劇に触れたことがない人のほうが多いのが現実 はてさて、その魅力をどう伝えようか