ストレートプレイ
「Believer★」9/19福岡市民会館

福岡市民会館「ビリーバー」行ってきました!

 

Story

神様が見守る中―
小惑星が近付き、地球に危機がせまる。
世界各地の天体観測所では小惑星に関するレポートが続く。
そんな中、アメリカのとある観測所では天文学者ハワードが息子のスティーブンと一緒に小惑星を見守っていた。
しかし夜空を見上げたハワードが目にしたもの―それは、“八頭のトナカイと赤い服を着た男”だった。

 

ハワードはサンタクロースの存在を信じ、信じることの大切さを息子に語り続ける。
しかし9歳のスティーブンにとって、サンタクロースのプレゼントは両親が用意してくれるものと思い始める年頃

 

スティーブン「一晩で世界中の子供達の家を回るんだよ。そんなの信じられないよ。」
ハワード「科学的に説明できるものじゃないんだ。奇跡なんだよ。でも宇宙を見てごらん。
地球が存在していることのほうが、サンタが存在することよりもずっと不思議だ。」
スティーブン「でも…」

 

厳格で罰を与える冷酷な神様より、温和で優しく子供たちをいい子にさせるサンタクロースを信じたい―。
ハワードのサンタクロースに対する強い想いは、最愛の妻モリ―ンでさえ理解することが出来ず
モリ―ンの父親、学校の先生、精神科医…いつしか彼が想像する以上に周囲の人々へ波紋を広げていく・…

 

Cast

ハワード:勝村政信

スティーブン:風間俊介

モリ―ン:草刈民代

サンタ:川平慈英

 

作:リー・カルチェイム

演出・上演台本:鈴木勝秀

 


 

 

これは演出家、鈴木氏の言葉です。

私は、鈴木氏の演出する世界が大好きで大好きで。。

 

照明とかセットとか、作り出す世界でグッと…

そこにその空気匂いが漂うのです。そんな気が私にはするのです…

 

見えないもの、そこで生きる彼らにしか見えていないもの

それをかんじとれて、そこで生きる彼らが感じている温度を伝えてもらえる

 

そんな演出家だと私は思っています。

 

ビリーバーはサンタクロースを信じようとする男の話

信じるのではなく、信じようとする=信じることを決意する

そんな男の話です。。

 

 

 

信じる心を捨てて大人になるって、

そんなにいいことじゃない。

パパを信じろ。  ―ハワード―

 

 

息子のスティーブンはサンタはいないんだよ!

と必死にパパに訴えます。

 

信じれない、信じたくないそんな現実が次々に分かるようになる年齢。

それでも「信じる」って大切だと告げるのです。

 

風間俊介くんが演じるスティーブンは9歳の役。

見えるから舞台ってのは不思議で、必死に大人と子供の間で葛藤する

スティーブンがとてもとても心を締め付けました。

 

子供には見えない、だけどそれがスティーブンなのですね。きっと。

 

でも、パパがなくなってしまうのです。

彼は、パパに対してサンタを信じるなんて恥ずかしいよ。

僕は友達にも恥ずかしいおもいをしてるんだよ!と言います…

 

でもそんなハワードが亡くなったあとの彼は後悔しているように見えました

そして信じていくのじゃないかな?なんて思いました…。

 

草刈さんはモリ―ンと別に学校の先生も演じています。

地球が破壊されるかもしれない…なのにサンタの話ばかりする旦那に

だったら愛し合いたいじゃない!と必死に告げる彼女。

でも彼女もまた何かを信じていたかったのじゃないかな…と。

 

 

物事を疑ってかかるにはまだ早すぎる。

メリークリスマス!―サンタ―

 

川平さんは、サンタとかおじいちゃんとか精神科医とかあやしい店員とか占い師とか(笑)

大統領とか七変化です。。。

 

おじいちゃんのひげがとれちゃって、何度も風間くんがつけなおして

 

草刈さんもつけ直して、最終的には勝村さんにおでこにつけられていました。

 

サンタがひげなしだったときにスティーブンが「サンタなのに髭がないじゃない!」っていった

 

このサンタは「さっき取れたんだよ」ですって。

 

ほぼ勝村さんと川平さんのアドリブ合戦でしたww

 

 

9.11のあと、すべてが信じられない中で

サンタを信じようとするハワード。

 

理屈抜きにして、あの事件のあとすべての人が何かを信じれなくなったと思うんです。

 

この9.11を出さないまでも…それがベースにある作品っていうのは

何作か見ていますが

9.11.今でも「今日か…」なんてふと思うと悲痛な気持ちになります。

 

今回スズカツさんは、通し稽古ではなく細かく場当たり稽古をしたそうです(パンフより)

 

 

セットはシンプルな黒のボックスのみ。

 

 

それがセリフ1つでリビングになったり北極になったり。

 

子供のままごと?みたいな感じのセットなのに

そこにやっぱり温度やにおいを感じられる…

 

4人の出演者。そして1台のピアノの生演奏…

 

最後にはホロっと泣ける舞台。。。

 

やっぱり出来ればもう少し小さい箱で観たかったけど

なんだか、今年はサンタを信じられる気がして仕方がないのです…。

2010年9月21日 14:39  カテゴリー: ストレートプレイ | コメント(0) |
福岡・九州地域演劇祭連続上演プレビュー公演「春、夜中の暗号」「よかっちゃん」9/4テアトルはこざき

2作連続上演で90分・・

このどうにもこうにも気にしなくちゃいけないじゃないかっ!

な作品を見てきました。

9/4 テアトルはこざき@プレビュー公演

 

 

『春、夜中の暗号』『よかっちゃん』連続上演

想像の余白を多く残しながら、観るものをその深い劇世界へといざなう、在福の劇作家宮園瑠衣子作品を2本連続上演。

 

 

『春、夜中の暗号』

 

Story

 

男の住む部屋には一年前から女の姿があった。

二人で暮らすには狭すぎるアパート。

平穏に見える二人の生活だが、ある日、かつての同級生が部屋を訪れ・・・。

あと数時間で四月を迎える夜の物語。

 

 

Cast

 

男:どん太郎(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

 

女:中村公美(グレコローマンスタイル/CAPRI)
 

ネギシ:吉浦彰彦(劇団HallBrothers)

 

 

******

 

なぞの男と女。

 

何も語ろうとしない、不思議な空気間。

 

この2人ってどういう関係なのだろうか?

 

そう思ったときにネギシが現れる。

 

彼によって、彼らの関係はかき回され次第にいろんなことが明らかになっていく。

 

不器用な男と女。

 

その二人の物語が何ともいえない面白さだった。

 

口であえて語らない、あえて本に書かない。

 

そこに何かの物語がある。見えないところにある物語を見せる

 

それはたやすくないはずで、でもそれをやった3人の役者陣には

 

とてもとても心をうばわれた。

 

気づいたら、見入っていた・・・

 

 

きっと不器用なんだろうなって思ったのです。彼女たち2人をみて。

 

最後のシーンで男がとった行動と女の言葉に・・・

 

だけど、人間って誰もがきっと不器用で

 

そこを隠そうとして生きている人が多くて・・・

 

ずっしりと、じーんと染み渡りました。

 

心の中に深く深く刻まれました。

 

浅い場所じゃなくて

 

とてもとても深い場所で。

 

いってらっしゃい。

 

彼の背中と

 

おにぎりを食べる姿に

 

涙がこぼれそうになりました・・・

 

 

 

 

 


 

そんな雰囲気の中。

 

次は客席参加の話が始まります

 

みんなでせみの鳴き声の練習から(笑)

 

 

『よかっちゃん』

 

Story

 

二人は、今までにない熱を感じていた。

蒸し暑さのせいか、苛立つ香里とその機嫌を取る隆。

うるさく鳴り響く蝉と止まらない汗、そして休業した居酒屋「よしおか」。

うだるような夏の日差しも、二人の失望をより一層大きくさせていた。

 

 

Cast

 

香里:ぽち(非・売れ線系ビーナス)


隆:旋風三十郎(演劇集団つむじ)


百合子:酒瀬川真世(che carino!/che carina!)
 

平田:山口浩二(劇団轍)
 

女:中村雪絵(劇団ぎゃ。)
 

コロス:岡本直樹
 

コロス:権藤拓
 

 

******

 

 

とにかく面白いのです。

 

客席参加型、屋根やらされました(笑)

 

でも楽しかった。

 

せみの鳴き声も屋根も

 

一体型っていうのは面白い。

 

ずっしりと漂った空気が一転した・・・

 

でも彼らはせみの泣き声を指揮するときと

 

役でいるときにはまったく違う顔をしていた。

 

そこでまたさらに「すごい」と思った・・・

 

どうなるんだ・・・と笑いながらみていたら

 

最後の結末に衝撃を受けた。

 

あまりの衝撃に劇場を出て段差でこけた(笑)

 

まだその空気から抜けきることができていなかった・・・らしいです(^^;

 

 

 

笑いがある中に「見えない何か」を見せ、空気をかもし出す

 

 

それはきっと力量が必要なのだと思います。

 

それをなしえたのは

 

役者であり演出家でありスタッフであり・・・

 

きっとお客さんの雰囲気によっても変わるのだろうなと思うと

 

本公演も見たくなりました。

 

 

最後に鳥肌がたち、

 

カッチーニのアベ・マリアが流れたときには

 

思わずウルっとくるかと思いました。

 

 

ちなみに。同じアベマリアでも違うものだったら

 

雰囲気変わってたと思います。

 

あたし、個人的にカッチーニのアベマリアが好きなので

 

なんかストンって落ちてきた感じ

 

 


 

総括note

 

見てよかった!

 

見れて良かった!!!

 

きっとテアトルよりも大きなぽんプラザへいくと

 

またぐっと変わるのでしょうね。

 

芝居の幅も、舞台のセットの距離感もいろんなものが。

 

箱が違えば芝居も変わる。

 

これは幾度となく、客席で経験してきたこと。

 

 

うーん、やっぱり見たいです!本公演!!

 

で、ガラパやっぱ好き!ドンさん素敵っ!!

ぽちさん、やっぱ素敵~っ♪

で、博多弁のお芝居はやっぱりぐっと臨場感というのか

馴染みが出ますね、、、

なんかそこに描かれる人間にリアルさがまして

生きている姿に生きていると実感します。

 

 

演者は役者は演技をしているのだけど

 

そこの空間に時代に場所に

 

生きている

 

と私はやっぱり思います。

2010年9月 5日 01:01  カテゴリー: ストレートプレイ | コメント(0) |
ヨーロッパ企画「サーフィンUSB」8/29ももちパレス

ヨーロッパ企画 第29回公演

「サーフィンUSB」

 

Cast

石田剛太

酒井善史

角田貴志

諏訪雅

土佐和成

中川春樹

永野宗典

西村直子

本多力

山脇唯

 

front_tokyo_olm.gif

 

「波」、とくに海の波にたいへん興味がありまして、

それは決まった形を持たず、いうなれば海面の「うねり」であり、

上下運動の「伝わり」であり、二度と起こらない「現象」であるという。

とてもオボロゲな物事であるにも関わらず、サーファーの世界においては、逐一それらに「チューブ」とか「グーフィーブレイク」とかご大層な名前が付いており、さらには「チューブの中に入ると周りの音が聞こえなくなって、まるで時間が止まったような、母親の胎内に戻ったような気分になるんだ」みたいな物語まで纏っており、あまつさえ、そうした物語に魅了されて一生を捧げる人までいる、というのは、ちょっとただ事ではないな、と。オボロゲなものに人生のけっこうな体重を預けるというサーファーの生き方は、それこそサーフィンそのものに負けず劣らずスポーティーなことだな、と感じると同時に、このオボロゲなくせに人を惹きつけてやまない「波」というものの正体を、芝居を通じて突き止めてやりたいな、と思いました。

本来ならばサーフィンを通じて暴くのが理想なのですが、

いかんせんサーフィンできないので今年の夏はこんな風です。

 

 

未来の話…水没した都会・東京(?)

その中でも秋葉原だけはドームに覆われ、

水害から免れていた。

水害から7年。

そこに集う人たちはサーフィンをしながら

波と共に過ごしている。

そこで巻き起こる会話劇…

どたばた喜劇…

サーフィンUSB。

 

*+*+*+*+*+

まずはステージの作りが面白かった!

何よりもっ!!

なんと!なんと!な、な、なんと!!!

ステージの中がいわば水槽みたいになっていて

サーフィンしにいってきますと

ビルから飛び込むと

ぬれてあがってくる。

そこには人魚がいるし

秋葉原のIT技術で疑似サーフィンを体験できたりするとか。

さらにさらに疑似サーフィンは疑似サーフィンでも

DL数によって自分が評価されているかのように感じた彼らは

躍起になる。でもいつか…そんなことはどうでもよくなり

人は自然という波と戦うのだ・・。

 

伝説のサーファーだと言われた人は

実はサーフィンなんかできなくて(笑)

 

やっぱりオチが面白い!

そして何よりも、やっぱりくだらない会話劇。

(褒めてます)

 

もやもやっとしたものとか

ううううーっとなっているものとか

なんだか吹き飛ばすとまではいかないけど

ちょっと忘れられる素敵な時間。

ヨロキカ、やっぱ好き!

2010年9月 2日 17:05  カテゴリー: ストレートプレイ | コメント(0) |
福岡・九州演劇祭「夏の夜の夢」8/27ソワレ@ぽんプラザホール

福岡は拠点に活動する21名の役者。

普段は異なる劇団に所属している役者が集結したこの企画。

シェイクスピア原作「夏の夜の夢」

現代風に翻案:川口大樹さん、演出:後藤香さんにより

わかりやすい祝祭劇が開催されました。

 

Story

アテネの森の奥深く、妖精たちの住むところ。

駆け落ちを決意した一組の男女とそれを追う男女二人が迷いこんだその森では、

妖精の王と女王がケンカの真っ最中。

いたずら好きの妖精パックは、王の命令で女王に「惚れ薬」を使ったいたずらを

仕掛けることに…。

一方、アテネの森の職人たちは、王の結婚式で披露するお芝居の稽古に一生懸命。

妖精パックのいたずらで、森の中の恋人たちの関係は思いもよらぬ方向へ?!

祝祭性にあふれ、夢のように不思議な世界を行き来する、一夜の恋の大騒動。

 

Cast

ハーミア・・・多田香織(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

ライサンダー・・・林雄大 (アクティブハカタ、劇団無限)

ディミートリアス・・・大澤鉄平(劇団HallBrothers)

ヘレナ…原岡利絵子(劇団ショーマンシップ)

イージアス・・・鈴木新平(九州小劇場)

シ―シアス・・・秋葉王我(劇団えのき岳遊劇隊)

ヒポリタ・・・坪内陽子

フィロストレート・・・川口大介

ボトム(織工・ピラマス)・・・笹本順子(The Jugons)

クインス(大工・シスビー父)…手島曜(14+)

フルート(オルガンふいご修理屋・シスビ―)・・・渡辺一心(劇団PA!ZOO!)

スターヴリング(仕立屋・シスビ―母・月)・・・原大介

スナウト(かけ屋・ピラマス父・石垣)…中原智香(劇団ぎゃ。)

スナッグ(指物師・ライオン)...小沢健次(劇団風三等星)

パック…杉山英美(ギンギラ大洋’S)

オ―べロン…彰田新平

タイタ―ニア…濱崎留衣(ダイガ―ジェットフィスト)

豆の花・・鶴田昇吾(演劇創作館椿桜)

蜘蛛の巣…峰尾かおり(劇団マニアック先生シアター)

蛾の羽根…織部僚太郎(九州ビジュアルアーツ声優学科)

芥子の種…山下キスコ(劇団カミシモ)

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

 

原作 ウィリアム・シェイクスピア

翻案 川口大樹(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

演出 後藤香


シェイクスピアといえば…“難しい”

だけど、今回はそのイメージを払拭する作品でした!!

世界感、空間がとても幻想的。

一本締めならぬ、「一本はじめ」ではじまる夢の世界

そこはすっかりアテネです。

王女ヒポリタの上品で何か人を引き付け離さぬその魅力。

不思議な空気感と何ともいえない雰囲気。

そこにいる誰もが、彼女に吸い込まれてしまうのではないかと思うほど…

難しくないシェイクスピア。

だけど決して安易な訳ではなく、そこには深みも日本語の美しさも

そしてシェイクスピアの世界の美しさも残っている。

城も森もすべてを再現した空間。

演劇ってきっとこういうものだ!と思わせてくれた時間。

祝祭劇というだけあってのハッピーエンド。

だからこそ、少し涙がこぼれたのはなぜでしょう。

いたずらだったり、わがままだったり、ケンカだったり…

いろんなことが起きた一夜の物語。

だけど騒動は朝には収まり王たちは結婚の日を迎えます。

まるで夢だったかのような一夜の騒動。

その目を覚ました瞬間に舞台がすっと暗転するとき…

恋人たちの表情は、いつになく穏やかでした。

そして結婚のために劇をやろうと頑張る職人たち。

彼らのはちゃめちゃな稽古を観てほほえましくおもう王と王女。

彼らの一生懸命さに誰もが心打たれたのではないでしょうか…

 

「幸福はみなで分かち合うものだ。」

 

王の言葉はずっしりと心響きました。

1つ1つの言葉は心に響く言葉で

さすがは言葉を巧みに操るだけあるなと…。

 

演劇って夢なんですよ。きっと…

彼らが最後に言うのです。

すべてのお芝居が終わったあとに

夢を観て頂けたら幸せですと…

 

一夜の夢

私たち観客はその夢を求めて劇場に集います。

日常の嫌なことも苦しさも

なにもかも忘れ、1つの世界に

知らない世界に連れて行ってくれる。

どこでもドアみたいなものが私にとっての演劇

この祝祭劇が本当に心に響いたのは

役者が役者として世界を崩さずにいてくれたこと

そしてこの演劇に対してみんな本気でいたこと。

一本締めで暗転すると、そこはセットがあるだけの劇場…現実でした

 

夢か幻と言われば

本当にそうだと思うかもしれないぐらいに…

 

さて、次はどんな夢を観れるでしょう?

福岡の演劇はまだまだ成長していくはずだと思います。

彼らがいる限り。

これからも、もっともっともっともっと

地元を活性化していくことも大切なことじゃないかなって思います。

 

夏の夜の夢

リピートしたい作品となりました。

行ってみようかな…

2010年8月30日 16:13  カテゴリー: ストレートプレイ | コメント(0) |
劇団ショーマンシップmeetsネクストジェネレーション「アームストロング・コンプレックス」@7/26ソワレ

甘棠館設立10周年記念公演
劇団ショーマンシップ meets ネクスト ジェネレーション
「アームストロング・コンプレックス」

へ行ってきました!!

 

+Stroy+

「俺はね、兄さん。見えないけれどもそこにある、向こうっかわを見たいんです。」

座敷の真ん中、青い顔をした弟弟子が言う。

浮世絵という文化に黄昏が訪れはじめた江戸後期。すさまじい鬱に悩まされている血みどろの浮世絵師・

月岡芳年と、新聞風刺の祖。落合芳幾は、版元雨宮家の座敷に続く縁側で今日も絵を描いていた。

あまりに大きい師匠の存在に、ひりひりした圧迫感を感じている二人。

いつしか芳年は、師匠を超えるため、けしてみることのできない月の裏側を描きたいと思い始める。

 時は流れて明治末期、。同じ雨宮家の縁側で画材を広げて裸婦を描く若き画家、明星秀一郎。

あふれるイメージを形にできないもどかしさに頭を抱えていた。一方、自分の才能を見限りなかなか描こうとしない

冴木宙造。そこに、月の裏側を年社出来るという超能力者、三田光一が現れて。

江戸と眼時、移ろいゆく時代の中で翻弄する画家達。小さな一歩を踏み出せない若者達と縁側大河。

 

 * * *

+CAST+

月岡芳年:川口大樹(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)  落合芳機:鶴賀皇史朗(CAPRI)

年景:樗木慎也(非・売れ線系ビーナス)  お琴:中村公美(グレコローマンスタイル/CAPRI)

お絹:長尾知美(劇団ショーマンシップ)  

暮田:粟野直樹(劇団ショーマンシップ) 冴木宙造:椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)

かもめ:多田香織(万能グローブ ガラパゴスダイナモス) 雨宮治:中野隆(劇団ショーマンシップ)

静:ぽち(非・売れ線系ビーナス) 明星秀一郎:林雄大(アクディブハカタ/劇団無限)

三田光一:松野尾亮(万能グローブ ガラパゴスダイナモス) 老人:原岡梨絵子(劇団ショーマンシップ)★Wキャスト

 ***

Wキャストだったので仲谷一志さんが見れなかったのが、ちょっと残念でしたsweat02

 

月岡芳年は、1839~1892に生きた実在の人物だそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%B2%A1%E8%8A%B3%E5%B9%B4

 

実に良い脚本でした。

江戸と明治、2つの時代。

交差しつつ2つの時代がつながる瞬間。

そういった場面を描くときは、時折…残念ながらうまい演出と脚本でなければ

観客は混乱してしまいます。

それが、なかった。

欝の画家、月岡を演じる川口さん。

もっともっと演者でいてほしいと願ったのは私だけでしょうか?

作り方から見せ方までずるい!というほど自分を知っていて、月岡を知っている気がしました。

そして、その兄弟子を演じた鶴賀さん。これもまたずるい!という男前で(笑)

和服が似合うこと。月岡と対称的な位置にいる落合を静かに演じ切り時には笑いをとりと良い役者さんだなーと思いました。

 

そして、アンケにも書いたのですが

何か夢を追っている人には背中を押し

模索している人には手を貸すそんな作品。

画家、絵描き…表現という世界は「これ!」といった正解がない

その正解がない中で、いかに自分の作品に根拠と自信を持つか。

批評されたり、スランプに陥ったり。いろんなことがあるであろう中で…

それは演者や演劇界で生きていく者にとっても同じじゃないかと思いました。

そして大きな意味では人間としても。

 

時代なんか関係なくやっぱり人は同じことで悩むのです

過去にしてみれば今は未来。

だけど未来からすれば今は過去。

流れゆく時代は、誰にもとめることができないけれど…

そこに逆流しようとしたり、見えないものを見ようとしたりしたがるもので…

そこでもがくからこそ、何かが生まれる時もきっとあるのでしょうね。

 

何よりも役者陣がすっごく真っすぐで

すっごく輝いていました。

前を見据えたその目に福岡の演劇の未来を感じました!

 

100マイかけ!1枚ぐらい成功するさ!

印象に残りました。

いろんな劇団の役者が集まった作るひとつの作品。

やり方が違う人たちが集うことで生まれる

また新たな空気感。

いい芝居というのを生み出すのは

役者か本か演出か…?

それとも観客まで含めたその日の化学反応か。

だからこそ面白い!そう思いました。

 

とにかく!いい芝居に出逢った!

出逢えてよかった!!!

 

誰もが抱くコンプレックス。

それを強く強く打ち勝つために生きていく力を

与えてくれた気がします。

「今を描くなら、こいつ等だ。」

だけど過去の話…をしんみりとみているうちに

湧き出てくる力は

やっぱり普遍的な人間の想いを、力を、人というそのものを描いていた気がします。

2010年7月27日 13:45  カテゴリー: ストレートプレイ | コメント(0) |

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えったん★プロフィール
NO MUSICAL!
NO LIFE!


えったん@
生まれも育ちも博多っこ。
情熱とフットワークの軽さ
で自由に生き抜いてます★

福岡シティ劇場杮落し「オペラ座の怪人」
その世界,スケール
音楽・・すべてに衝撃をうけ
ミュージカルにハマりました。

今では、東京や大阪などなど・・
頻繁に飛んでいっています。

人との出会いも作品との出会い
全てが「一期一会」
良い役者さん、良い作品。
出会うことで自分も成長したい
そぉ日々感じています。

レポというよりは・・・
個人的感想と覚書です。
「こういう楽しみ方もある」
と思っていただければ・・・(笑)
舞台の魅力を知ってもらえたら
なんて思っていますm(u_u)m
特に同世代に!!

ミュージカル以外にも
ストレートプレイ・小劇場
興味があれば足を運んでいます。