コーラスライン1/14初日@福岡シティ劇場

コーラスライン(以下ACL)初日見てきました!




有名な話なのですがいちよストーリーを・・・。



【Story】
ショービジネスの街、ブロードウェイ。
舞台上には1本の白いライン―――コーラスライン。

新作ミュージカルでの
コーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。
最終選考に残った17人が、1本のラインに並ぶ。
演出家ザックが彼等に問いかけた。

「履歴書に書いてないことを話してもらおう。
君たちがどんな人間なのか」

姉さんのレッスンにくっついていっただけなのに、
いつの間にか自分がダンサーになっていたマイク。
複雑な家庭環境の中で、
何もかもが美しく夢のようなバレエに憧れたシーラ・マギー・ビビ。
音痴のクリスティン。高校の芸術コースで落ちこぼれて、
独学で女優になったディアナ。
美容整形を受けてからどんどん仕事に恵まれるようになったヴァル。
女装のショウで踊っていたポール。
そしてザックのかつての恋人で、スターへの階段を踏み外し、
もう一度やりなおそうと戻ってきたキャシー。

戸惑いながらも、一人一人が自分の人生を語りはじめた。
自分の人生では誰もが「主役」であり、境遇も悩みもそれぞれである。

選考が進んでいくうちに、ポールが足を痛めてしまう。

全員がかけより手を貸す中で、オーディションの下、
共に舞台を目指す仲間意識が生まれていることに気がつく。
そんな中、演出家ザックは皆に問いかける。

「もし、今日を最後に踊れなくなったらどうする?」
「悔やまない 選んだ道がどんなにつらくても全てを捨てて
 生きた日々に悔いはない」

そして最終決定は下された。



【Cast】

ザック:深水彰彦 ラリー:影山徹 ダン:松浦勇治
マギー:和田侑子 マイク:斉藤洋一郎 コニー:大口朋子
グレッグ:道口端之 キャシー:坂田加奈子 シーラ:増本藍
ボビー:丹下博喜 ビビ:上條奈々 ジュディー:鳥海郁衣
リチー:西尾健治 アル:川口雄二 クリスティン:染谷早紀
ヴァル:石倉康子 マーク:三雲肇 ポール:田邊真也
ディアナ:熊本亜記 フランク:笹岡征也 ロイ:宮本聖也
トム:林晃平 ブッチ:吉田龍之介 ビッキー:橋本藍
ロイス:岩沢英美 トリシア:勝田理沙



++++

ACLが10年ぶりにシティ劇場へ戻ってきたそうです。
ということは、私が以前見たのは10年前。
当時の印象からいくと・・・
私は映画のこの作品が大好きで。
色んな人種がいるという状況の作品を日本人だけで演じる
これが納得できなかったりしたものです。
そしてぜんぜん表面的なモノしか見えてなかったし
(だって14歳ですもん・・・当時)

今はアンサンブルさんの細かいお芝居まで見るようになり
怪我で踊れなくなったダンサーさんを知っていたり。 
イベントやライブなどを通しても多くの役者さんから
オーディション話なんかを聞いたりして
観方がかわったのか、年齢もあって色んなことを考え
色んな状況があったりとかして。

「ブロードウェイ ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」
という映画を見たのもきっと影響している気がするんですが・・・


今回、かなり心震えるものがありました。
今回は誰が見たい!というキャストがいるわけではないですし
上のほうでひっそり全体を見ていたのですが・・・。


田邊さん演じる「ポール」が足を怪我をして
運ばれていって・・・
「もし踊れなくなったどうする?」という話になったとき。

脳裏に浮かんだのは怪我で部分休演、
降板をよぎなくされたとあるダンサーさんのこと。
色んなことが頭から離れず、涙がとまりませんでした。

その前に、ポールが自分自身のことを告白するシーン。
たった一人舞台に立ち、独白していく。
2階にいても感情はビシビシと伝わってきて
彼の葛藤や苦悩を感じることができました。
「父親がはじめて・・・息子と呼んでくれた」
そういって涙を流すポール。
女装した自分の姿を見せたのに、彼を息子とよんでくれた
それはきっと両親にも葛藤があったし
だけど彼は、その後最後のステージのフィナーレを
気が気じゃない状態でなんとかこなして
両親の前に現れたはず。 そこで「息子」といってくれた
それは言葉にならない、どうしようもない嬉しさと
そして同時に辛さがあったんではないでしょうか・・・。

たった一人で台詞だけの独白であの空間をうめ
観客の心をつかむというのは大変なのことなのでしょうが
多くのすすり泣きが聞こえたのは事実。

すばらしい瞬間でした。

そのポールがダンス中に怪我して
運ばれたあとの流れから歌になるんですが・・

What I Did For Love♪

この歌が大好きで大好きで。
涙が溢れてきました・・・

もちろん舞台が素晴らしかったというのもあります。
でも、それ以上に「舞台に生きる」そこの俳優たちに
何かとてもリアルなものを感じたのです。 
 
誰にも明日はわかりません。
いつ怪我をしたり、何かがあって
舞台にたてなくなるのかわからない・・・

だから、彼らが歌うこの「歌」には
」がこめられていると思いました。

悔いをしないように。
日々の舞台で精一杯生きる。

その生き様に私たち観客は心動かされ
感動をするのです。

ぐっと引き込まれたとき・・・
同時に色んな思い出が走馬灯のようによみがえりました。

「生きた日々に悔いはない」その歌詞の
"生きた"という言葉。
以前は「生きる=人間として生きる」と解釈をしていました。
でも今回ACLを見て私はその生きるということばが
“舞台で生きた"という意味ではないのかな?と思ったんです。

というかそう感じさせてくれたんです。
今回のキャストの歌声が・・・。 


決して派手ではないミュージカルです。
舞台上には一本の白いラインが描かれただけ。
必死にただ必死にオーディションを受け
どうにかステージにたちたい一心でそこにいる人々の物語。

以前よりも感動したのは知識が増えたせいもあるかもしれません。
たとえば「ダンス10ルックス3」を歌うヴァル。
彼女は整形を受けているのですが(ちなみにこの歌も勢いがあって好き)
ヴァルはNYにくれば女優になれると思った

『ラジオシティミュージックホールで
ロケットガールになりたかった』

といいます。
これ、14歳のときは「???」でした。
今はそのホールがどういうものなのか
ロケットガールがどれだけのものなのか・・・
今ならわかります。いろんな作品をみて
その意味合いを知ったこと、トニー賞などの存在を知ったこと。
ある作品がラジオシティ~にすごく大きな意味を持たせていたこと。
経験と体験が理解度を深めてくれました。

だからその煌びやかな世界に憧れた
強い想いに共感することができたんです。


それぞれがそれぞれに複雑な事情や想いを抱え
何かに夢や憧れを抱いている。
それは決して俳優じゃなくても同じです。
夢に向かって進む力や苦しんでいるのは自分だけじゃないという事
誰もが色んな想いを抱え生きているということを
リアルに伝えてくれるのがこの作品だと私は思っています。


「悔やまない 選んだ道が どんなにつらくても」


この大好きな歌のこの歌詞が
こんなに心に響いたのは久しぶりでした。
好きなんだけど、心の響くのとはちょっと別ですよね?
グサっと突き刺さりました。


こんなに僕たち苦労してるんですよ~
って見せ方をしようと思えばできると思うんだけど
そうじゃなくて、舞台に生きると伝えてくれた想いは
しっかりと響いたんです。。

久しぶりに見た松浦さんはやっぱり手足が長くて。
とーっても素敵でした!
丹下さんはすごく役柄をつかんでいらっしゃって
素晴らしかった。
川口さんは、ダンスも素敵だったし
音痴なクリスティン(奥さん)へのやさしさとバカップルぶりに
笑わせてもらいました。
熊本亜記さんのディアナ・田邊さんのポールは
文句なしに素晴らしい!!!
ポールとディアナって本当に1人であの空間で
人をひきつけなくちゃいけないんだもん。
それができる2人の力・・・
1階にいて近くで見て感動できるのはまぁ当然。
2階で見ていて飽きずに引き込む力を
持っているのはすごいと思います。

同じだけの感動をどの席にいても味わうことができるって
その力・伝える力を持っているってすごい役者ですよね。

キャシーとザックのやりとりも
感情と気持ちにずれが生じていくのがわかって
とっても切なくなりました。
キャシーも本当に一人で空間をうめられるんですよね。

でも「舞台で演じる」のではなく「舞台で生きる」
その力を感じられたのはとっても嬉しかった。


最後にフィナーレのoneで
全員が煌びやかな衣装で登場したとき
思わず鳥肌がたちました。

確かにストーリーの中で合否はでました。
でも全員キラキラとした衣装でのoneは
圧巻です。2階からみると
そのダンスも美しいし。
息が止まる想いでした。
煌びやかな衣装で踊ること
それはそれまで彼らが夢を見ていた世界だから・・・
その夢がかなったような瞬間だからでしょう。
充足感に満ち溢れた表情と
全身で嬉しさを表現するようなoneにしびれました。

さすがのハーモニーでした!

2010年1月29日 16:53  カテゴリー: ミュージカル 劇団四季 | コメント(0) |

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生まれも育ちも博多っこ。
情熱とフットワークの軽さ
で自由に生き抜いてます★

福岡シティ劇場杮落し「オペラ座の怪人」
その世界,スケール
音楽・・すべてに衝撃をうけ
ミュージカルにハマりました。

今では、東京や大阪などなど・・
頻繁に飛んでいっています。

人との出会いも作品との出会い
全てが「一期一会」
良い役者さん、良い作品。
出会うことで自分も成長したい
そぉ日々感じています。

レポというよりは・・・
個人的感想と覚書です。
「こういう楽しみ方もある」
と思っていただければ・・・(笑)
舞台の魅力を知ってもらえたら
なんて思っていますm(u_u)m
特に同世代に!!

ミュージカル以外にも
ストレートプレイ・小劇場
興味があれば足を運んでいます。