4回目ジェーン&My楽でした。
★1回目
http://gekinavi.jp/ettan/item_929.html
★2回目
http://gekinavi.jp/ettan/item_930.html
★3回目
http://gekinavi.jp/ettan/item_931.html
キャストの人数は少ないながらも、
本当に素敵な素敵な作品で
その人数を感じさせないぐらいの重厚感がありました。
★子役
ジェーン(10歳):佐藤瑠花
アデール:角田萌夏
ジョン・リード:横田剛基
瑠花ちゃんはアデールで。
萌夏ちゃんはジェーンで前回見たのですが
役代わりで見ることができました!
よしきくんはいじわる度がUPしていましたよ~
がんばったんだなぁ~と。
アデールはゆららちゃんで2度見ていたので
イメージが刷り込まれていたのですが・・・
ちょっとお姉さんの萌夏ちゃんアデールも素敵でした♪
無邪気というよりは、ちょっと大人ぶってる感じに。
ジェーン・エア。
作品としてかなり成長していたようにおもえます。
上演予定時間が最初のころより5分伸びていました。
「なんで~?」と思ったのですが
間の取り方なのかな? 変化はそんなに感じませんでした。
この作品。
やっぱり物語のページを読むように進んでいきます。
場面の転換のきっかけがそんな感じ。
台詞も小説の1文のような感じで・・・
見ているというよりもすっぽり自分が本の中にいる感じ。
松さんのジェーンは、凛とした存在感がやっぱり際立っていて
台詞の間が断然によくなっていました。
場面のキッカケになる松さんのストーリーテラーとしての台詞。
その台詞の間とかしゃべり方が少し早口だと感じたんですが
今回は焦りがなく落ち着いた様子で。。
少し駆け足に感じたこの作品の時間の流れが少しゆるやかで
凝縮された内容の中にも、少しゆとりが見えました。
うまくいえないけど「詰め込みました!感」が気にならなかったかも。
ヘレンの声はやっぱり澄んでいてとっても素敵で。
ヘレンが亡くなるときの穏やかな表情には
涙が出ます。 そしてそのヘレンの横で眠るジェーンも。
さとしサン。。。
ほんとーにすっごくすっごく良くなっていました(;_;)
今回は表情がよく見える席だったので
もぉソレもあったのかもしれませんが...よかった(><)
ジェーンとはじめてあったときの「変な人」
窮屈で変で醜いロチェスター。
そこからジェーンに出会うことで変化していく様子も
ジェーンに求愛するシーンの熱さは本当に素敵で。
手に取るようにわかるその気持ち。
時の流れがはやいこの作品の中で、ロチェスターは
流れに逆らうかのように確固たる存在としてそこにいて。
その存在感というのはほんとーにすごいです。
ジェーンが「静」なら
ロチェスターは「動」
ものごとを動かすちからも持っているし
彼によって人が動いているのは確か。
だけど、結局かれもジェーンに心動かされた人の1人なのですよね。
対比する2人の魅力が1つになる1幕の最後。
熱さと葛藤とひしひしと伝わるその気持ちに
涙がとまりませんでした。
そしてロチェスターが静のときジェーンは動。
交わることがなく見えた二人が一緒になった感動は言葉とか理屈じゃなくて
感覚の中で1つになった気がしました。
私の大好きな俳優さんの言葉を借りるならば
固体である人間は物質として1つになることはできないけれど
観ていて感覚の中で「1つになっている」と思うとき人は感動すると。
そのとおりですね。
ロチェスターの感情。
その感情には波があったと思うんです。
彼には秘密があって、隠し通さなくてはいけない秘密だった。
やさしくなれたのに♪には
そんなロチェスターが自分を責めながらも
ジェーンに出会って前に進もうとしている姿が見えました。
ジプシーは、やっぱり凄いですよね~。
いや、まだまだといえば・・・まだまだなのかもしれませんけど。
ラストシーンは涙がとまりません。
この最後の瞬間にこめられたこの作品のメッセージは
すっごくシンプルだと思います。
愛する勇気を信じる事。
ジェーンは信念をもって、自分の意思に従い
1歩づつ少しだけど着実に進んできた。
ロチェスターは迷いもがきながらも
素直になることで一歩を踏み出した。
財産はなくなったけど、その分しがらみもなくなった。
その2人に共通するのは「愛」だったのだな~と。
現代の日常生活において
愛する勇気とかいっちゃうと何それ?って
なりがちですけど(笑)
愛とか勇気とか信じるとか
時代がかわっても普遍的に何か物語とかのテーマになっていて。
それだけ人間ってそこを軸に生きてるんだろうなって思うんです。
とにかく!すべてのキャストが
すごくすごくすご~く!良くなっていました。
もう・・・何か言葉にしちゃいけないぐらい感動したんです。
「言葉にできない」んじゃなくて
「しちゃいけない」と思ったのははじめてです。
ハッピーエンドなのだけど、すごくその先へとつながるテーマを残した
そんな作品だったと思います。
最初に見たときには、余韻が残って
ずーっとぐったり・・していましたが。。
今回は号泣してボロボロにはなったけど
清清しい気持ちになりました。
劇場から外にでると、なんかスッキリしたというか。
「よし!」と思えた。
いい余韻は残っているのに・・・
引きずる感じじゃなくて。
ちょっと背中をおしてもらった気がします。
それは私がリピートしたからではなくて
この1ヶ月で作品やキャストや役が成長したから・・・
じゃないかな~と思いました。
重厚感はあって、小説の世界観を大事にした作品
そんなイメージがありましたが。
重厚感も小説の世界観も大事にされているけれど
現代の日本に足りないものや
毎日の生活で忘れかけたものを取り戻して
背中を押してくれる そんなキッカケになる
素敵な作品なのだとあらためておもいました・・・。
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