ご無沙汰しています。皆さんお元気でしょうか。
新年度が始まりました。東京は桜が今満開です![]()
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早速、今週末 「まほろば」を見に、新国立劇場へ行ってきました。
劇では、妊娠という言葉はたくさん聞きましたが、
「子供を授かる」という表現はされていませんでした。
「授かる」となると、「妊娠」とは、少しニュアンスが違うような気がします。
命を授かるということは、素晴らしいことです。命は尊いものです。
そういうことを、誰が思い出させてくれたり、教えてくれたりするのでしょう。
劇では、ただ一人、人生を超越したような、お婆さんがヒントをくれています。
のんびりしていて、時々現れるだけだけれど、存在感のあるお婆さん。
子供を産むことに賛成してくれて、孫娘たちを優しく見守ります。
現実の社会で、「お婆さん」は、いるのでしょうか。
そんなことを考えさせられました![]()
★岸田國士戯曲賞受賞作品
「まほろば」は2009年に第53回岸田國士戯曲賞を受賞。脚本は蓬莱竜太さん![]()
2008年に初演されて、今回再演されました。演出は栗山民也さん![]()
オール女性キャスト。女性の視点から描いた劇でした。
男性の観客の方がどう捉えたかも、気になります。
今日は振袖の女の子たちが歩いてました。晴れ着姿、いいですね![]()
さて、今年は昨年にも増して、たくさん演劇鑑賞していきたい所存でございます。
さっそくですが今週末、銀座の東劇へ行ってきました。
井上ひさし作、蜷川幸雄演出の「ムサシ〈ロンドン・NYバージョン〉」。
藤原竜也演じる宮本武蔵と 勝地涼 演じる佐々木小次郎。
殺し合いになりそうな二人の間に、「寺」が入る。
そこでの出来事を通じて最後二人には友情が芽生える…。
役者さんたちの演技がすっごい上手で、それだけでも見ごたえありました。
筆屋乙女:鈴木杏、沢庵宗彭:六平直政、
柳生宗矩:吉田鋼太郎、木屋まい:白石加代子等など…。
裏方もかなり力入ってます。狂言指導野村萬斎、音楽宮川彬良...。
…それにしても、
この戯曲を作った発想! 井上ひさしさんワールド!![]()
たとえば、剣の練習を西洋風のダンスに展開させるという・・・。
この思いつき、すごい![]()
面白さがひょっこりひょうたん島を思い出させました。
思います
日本の文化は世界に誇れるんですよね。
この豪華キャストからも、日本の本物の芸術を見せたい
蜷川さんの意気込みが伝わってきたような。
これからもどんどん世界に出していってほしい!![]()
私も、日本を魅せたい輩の一人でございます。
日本の文化をどう見せるか。そしてこれからの文化をどう自分たちの手で作っていくか。
そのためには自分なりの、日本の良さ、ってのがしっかりあるといいと思うんです、
蜷川さんのように![]()
武士道といった精神論とか、仏教といった思想とか、寺という設定とか、
日本を飾るような形を入れると確かに日本らしさが出ますよね。
私は日本にしかない美しさがあると思うんです。それは感じるものであって、
形も大事ですが、あくまでその器であって。
それは歌舞伎のように日本の四季を織り込んだ舞台にあったり、
松尾芭蕉の俳句のような短い文章に込められていたりするもので。
この美しい面をしっかりと受け継ぎつつ、今の時代をえぐるような面白い作品を
作っていきたいな、なんて、思ってます。
そのためにも、こうして演劇好きの仲間がいるって幸せだなっ思いますよ![]()
今年もよろしくお願いします![]()
Avenue Qを観た直後の感想・・・
衝撃的!![]()
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ある純粋な青年が人生のPurpose(目的)を探し求めていくというストーリー。
Avenue Qという貧乏な下町に引っ越すところから始まり。
そこにはゲイや人種差別、様々な社会的現実がむき出しになって存在している。
何がすごいって
ちょっぴりずつ、人間の汚いこころを認めちゃってること!
人種差別なんてみんな少しはあるでしょ!とか。
ホームレス見てると憐れに思えて、自分が優越感に浸れるのよ、とか。
自暴自棄、とまではいかなくて、むしろ優しさを感じるっていうのがまた、いい。
いやー、すごいですねー。斬新もいいとこ。
舞台もパペットを使って人間が後ろで操作してるというスタイル。
声優さんというのか、後ろの人が一人でパペット二役やってる場面もあったりして
面白かった。
青年は最後に気づく。
自分のことばっかり考えてたけど、
他人のために何かする方がまじ気持ちいい、と。
ですよねー。なんだか私に向けて言われたようで (笑)
とにかく、まだドキドキしてます!
また是非、日本に来てほしいです!
銀座・シアタークリエで公演中のロックオペラ、「RENT」。
1980年代のニューヨークが生々しくリアルに描かれる。
生々しいというのは、当時の汚さを露骨に、脚本家ジョナサン・ラーサン本人の言葉を使うと<リアルに>描いていること。
つばを吐き路上にうろつくホームレスたち。
薬物に喘ぐ者たち。
堂々と愛し合うレズビアン、ホモセクシュアルたち。
その中でHIVは一つの大きなテーマであり、登場人物のキーパーソンの一人、エンジェルという青年も途中で死を迎え、観客は哀しみに包まれる。
これが舞台になると絵になるのが、不思議だ。演出家エリカ・シュミットの腕と俳優たちの闊達な演技ももちろんあるだろう。
作品の着想は劇作家ビリー・アロンソンの「貧困や死と隣り合わせの日常」などのキーワードをきっかけに、プッチーニのオペラ、ラ・ボエームの現代化を思いついたところから始まる。
それが1989年で、初演が決まったのが1996年。
7年がかりの作品が集大成を迎えた公演初日前夜、ジョナサンは大動脈癌破裂で死亡。
彼自身の死がミュージカルを伝説にした、と言うと言い過ぎかもしれないが
彼の早すぎる死を惜しむ気持ちは、この作品がブロードウェイのロングランであることと決して無縁ではないと思う。
<自分や周囲の友人たちの<リアル>-売れないアーティスト生活の美学、社会における芸術の重要性、現代アメリカの不寛容、HIV・AIDSの脅威-を「RENT」に結実させた>と語ったジョナサンを忘れないように、そのエッセンスを永遠にするために。
ピュリツァー賞、トニー賞最優秀作品賞受賞も果たした。
音楽もロックやゴスペル、R&Bと、種類も多く面白い。今回生演奏のバンドがまたライブ感を膨らませた。
若者向けといった印象だ。
貧困のどん底で生きる若者たちの苦しみはこの作品のテーマ、シュミットが言うところの<決して希望を失わない>ことによって中和される。それは品のないSMダンサーたちのずぶとさ、仲間たちで夢を語る歌、愛を突き通す同性愛者たち、様々なところに散りばめられている。
恋人のミミが奇跡的に生き返る最後のシーンで、希望が絶望に勝つというのが、実に清々しい。
公開中の映画、「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」。
アメリカとソ連が対立していた時代、世界平和を願う男がいた。
その男は願っているだけではなくて、命を賭けて実行に移した。
彼がスパイ役として米側に手渡した情報の影響は、
その後の米ソの歴史を変えるくらい、大きかった。
勇気ある孤独の英雄、グリゴリエフ大佐。
実話に基づいているという。
命を賭けて、しまいには祖国に命を奪われる。
そこまでして、何故。
それは自由、そして平和を求めたから。
愛する息子が生きる未来は自由であってほしかった。平和であってほしかった。
息子が生きる未来は、西も東もない。
好きなだけ洋楽を楽しめる。好きな本を好きなだけ読める。
そんな当たり前のような自由が、戦争の時代には無かった。
時代は変わった。
今は、自由だ。平和だ。
一人の人間が死刑にかかるだけでも、ニュースに大きく取り上げられるようになった。
しかし―
私たちは、その時の彼らより幸せだろうか。心は豊かになっただろうか。
先日、偶然 倉本聰の「 歸國(きこく)」という戦争ドラマを見た。
戦争で命を落とした兵士たちが、今の日本を見て問う、「今の日本は幸せになったのか」。
そこには仕事が忙しくて、実の親のお見舞いにも葬式にも出れない息子が描かれていた。
私たちの世代、何かとても大切なものを、受け継ぎそこねてはいないだろうか。