今年は、30周年! 毎年夏、山笠の季節、
ボランティアの手で企画・運営されている福岡恒例の市民イベント
第30回福岡アジア映画祭2016
2016年7月6日(水)~7月10日(日)
アンスティチュ・フランセ九州5Fホール
(地下鉄・赤坂駅3番出口)
『ノ・ミヌの食べる存在』I Eat, Therefore I Am 韓国・2016年・80分 監督: イ・チョラ
『演技の重圧』Gravity of Acting 韓国・2016年・93分 監督:チョン・グヌン
10年間同じ舞台を演じ続けていたベテラン俳優スンヒョンは、夢のないジレンマに陥っていた。そんな彼の元に有名監督の映画の主演のオファーが舞い込む。しかし、彼の前に若手のライバル俳優テスクが現れて、…。まだ、韓国でも公開されていないインディーズ系アート作品のワールドプレミア。
『不安な外出』An Anxious Day-out 韓国・2015年・89分 監督:キム・チョルミン
『新地町の漁師たち』Fukushima Fishermen 日本・2015年・91分 監督:山田徹
『アリス・イン・ドリームランド』Alice in DreamLand 日本・2015年・44分 監督:蜂須賀健太郎
『スマホの真実ー紛争鉱物と環境破壊とのつながり』 The Truth of Smartphone日本・2016年・35分 監督:中井信介
『アングリー・キッズ』Angry Kid 中国・2013年・94分 監督:黄雷(ホアン・レイ)
誕生日なのに、海外勤務から帰って来ない両親に怒ったショーアオ少年は、家出する。そこで誘拐された少女ランと出会った少年は、ランを守るために、ギャングたちに立ち向かう。黄建新監督の長男・黄雷の監督デビュー作。
『アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く』日本・アフガニスタン・73分・監督:谷津賢二
「百の診療所より一本の用水路を!」戦乱と干ばつのアフガニスタンで、無謀とも思える土木工事に挑んだ一人の日本人医師・中村哲。2003年3月から7年の歳月をかけて全長25.5キロの用水路を完工、3000ヘクタールの農地が甦った。
『キム・ギドク 激情の美のシネアスト』Kim Ki-duk : Cineaste of the Wild Beauty フランス・韓国・2007年・61分 監督:アントワーヌ・コッポラ
鬼才監督として世界中の映画祭で特集が組まれているキム・ギドクが自ら建てたエコ・ハウスでのロング・インタビュー。普段は寡黙な監督が、フランス人監督の前で、自分の映画感、人生観を熱く語る姿は貴重だ。
『ピョンヤン・ロボガール』Pyongyang Robogirl 北朝鮮・フィンランド・2001年・4分 監督:ヨニ・ホッカネン、シモジュッカ・リッポ
北朝鮮の首都ピョンヤン街角で交通整理をする女性警官。白やメタリックブルーの制服をまとった美しい彼女たちの動きは、まるでロボットのように機械的だ。
『ビザと美徳』Visas and Virtue アメリカ・1997年•26分・監督:クリス・タシマ
ナチスから逃れようとした6000人のユダヤ人のために、政府の命令に反してビザを発給した“日本のシンドラー”杉原千畝を描いた感動の劇映画。第70回アカデミー賞最優秀ショートフィルム賞受賞!
『彼氏に振られて四国って、お遍路、歩く禅』 Dumped by A man and then Shikoku? Ohenro, Walking Zen 韓国・日本・2008年・73分 監督:キム・ジヨン
韓国の一流企業を辞めて、日本にやってきた女性キム・ジヨン。三十路で無職の独身、異国で貯金なし、自信はなし。四国八十八ヶ所のお遍路の旅に出る条件を満たしていた。そして、旅でさまざまな女性たちに出会う。ユニークな体験型ドキュメンタリー。
『ダイビング・ベル/セウォル号の真実』 The Truth Shall Not Sink with Sewol 韓国・2015年・77分 監督:イ・サンホ、アン・ヘリョン
☆熊本地震復興支援・特別上映
『うつくしいひと』Beautiful People 日本・2016年・39分・監督:行定勲
美しき城下町。問屋街の倉庫の二階に「玉屋末吉探偵事務所」はある。ある日、そこへ二人の依頼人がやってくる。県をも揺るがしかねない極秘事件だった、…。熊本地震復興チャリティのために無料上映し、募金箱を設置します。
熊くま日記の前回でも紹介しています。映画の詳細は6月10日アップ分をご覧ください。
◎福岡アジア映画祭基金にご協力を!
私たちの「福岡アジア映画祭」は、多くのボランティアと地元企業を始め
とするさまざまな協賛金、そして全国から寄せられた「福岡アジア映画祭基金」によっ
て、すべてが運営されています。しかし、ここ数年、かなりの赤字になっており、このままでは映画祭を続けることが大変困難な状況です。皆様の温かい募金をお待ちしています。
郵便振替 01790-4-71389
口座名 福岡アジア映画祭基金
☆料金:前売(1作品券)¥1400
(5作品券)¥6000、(10作品券)¥10000
当日(一般)¥1800、(学生・シニア60才以上)¥1000
9日(土)パーティーチケット¥4000(メールで予約。)
*前売券は、チケットぴあ、セブンイレブン、サークルK(Pコード:466−674)、ローソンチケット(Lコード:82496)、ちけっとぽーと福岡パルコ店、博多リバレイン7Fアートリエなどにて発売中!
◎GUESTS 予定 清水真理(日本)、蜂須賀健太郎監督(日本)、イ・チョラ監督(韓国)、キム・ヒョンソン監督(韓国)、チョン・グヌン監督(韓国)、キム・チョルミン監督(韓国)、土田真樹プロデューサー(韓国)、シモジュッカ・リッポ監督(フィンランド)、フランシーヌ・メウール アンスティチュ・フランセ九州館長(フランス)ほか。
◎ゲスト作品については、上映後ティーチ・イン(質疑応答)を行います。
☆主催:福岡アジア映画祭実行委員会 電話092ー733ー0949
☆映画祭ホームページ http://www2.gol.com/users/faff/faff.html
e-mail:faff@gol.com
*上映作品、ゲストなどが変更になる場合があります。
後援:協賛各社
特別協力:アンスティチュ・フランセ九州
熊本出身の映画監督と俳優による
熊本への愛に溢れた珠玉の短編映画、ここに完成
熊本出身の行定勲監督が、故郷を舞台に熊本出身の俳優さんたちと映画を撮る、というのが話題になっていた本作は、
完成後に起こった熊本地震のため、熊本城をはじめ、多くの風景が“在りし日の姿”を留めた記録の作品にもなりました。
物語とともに、懐かしい風景も胸にせまります。
熊本に想いを馳せて、ご高覧ください。
6月11日(土)〜24日(金)
6月12日(日)朝9:45の回・上映後に、行定勲監督の舞台挨拶があります。
上映時間40分 6/11(土) 14:00 6/12(日)9:45 6/13(月)〜17(金)10:00
6/18(土)以降の時間は未定。劇場にお問い合わせください。
会場 福岡中洲大洋
(地下鉄・中洲川端駅1番出口)092-291-4058
入場料 500円
※入場料および劇場で募金いただいた全額を、熊本への義援金に充てさせていただきます。
主催:福岡中洲大洋、『うつくしいひと』熊本支援上映会(コミュニテイセンター)
【あらすじ】
美しき城下町。問屋街の倉庫の二階に『玉屋末吉探偵事務所』はある。
いつも暇そうにしている玉屋末吉だが、ある日、彼のもとへ二人の依頼人がやってくる。
それは謎の美女と小柄な男。その美女から耳打ちされたのは、県をも揺るがしかねない極秘事件。 その美女から耳打ちされた極秘事件に玉屋末吉は目を光らせる。
「探偵の口は堅かですけん。どぎゃんこつあったっちゃあ口外せんです。まかせとってください」
一方、大学生である透子は、繁華街の片隅にある小さな本屋でアルバイトをしている。
その店は喫茶店と一緒になった雰囲気のあるお店。友人の田上がやってきて何やら透子に話がある様子。
その時、黒いロングコートを纏った中年の紳士が本屋に入ってくる。 彼はおもむろに、「お薦めの本はないかな?」と透子に尋ねる。
悩む透子の横顔を見つめていた男はさらに年齢を尋ねる。 21歳だと答える透子に、男はホイットマンの詩を残す。
「若い女は美しい。でも、老いた女はもっと美しい」
男が店を去った後、喫茶店へ戻った透子は田上から「透子ちゃんのお母さんが怪しか男につけられとったとたい」 と知らされ不安になる。心配になった透子は帰りに華道の師範である母・鈴子のもとへ立ち寄る。
優雅に華を指導する鈴子の姿を見つめていた透子は、 庭先から同じように鈴子を見つめている怪しげな中年男に気づいて後を追うが、見失ってしまう。
夜、鏡台の前に座る鈴子を透子が不安を隠せない顔で見つめている。 髪を梳かす鈴子の櫛。その櫛は死んだ透子の父がまだ高校生だった頃、鈴子に贈った物だった。 二人は父が鈴子を主演に撮った未完の8ミリ映画を観る。
そのフィルムの中で楽しそうに笑っている高校時代の鈴子と父、 そしてそこにはもう一人、少年が映っている。三人はいつも一緒で仲が良かったと懐かしむ鈴子。
翌日、透子が『玉屋末吉探偵事務所』に入っていく。 透子は玉屋に母を一緒に護衛してほしいと依頼するが珍しく忙しい玉屋。
しかし透子のお願いは断れない。母のところへ向かう二人だったが、そこに怪しい影は見当たらない。
見張りを続けていると透子の携帯電話に 「お母さんばつけてた男が目の前におっとたい!」 と田上からの情報が入る。
二人は玉屋のクラシックカーに乗ってその現場に向かうのだが……
監督:行定勲
出演:橋本愛、姜尚中、高良健吾、石田えり、米村亮太朗ほか
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