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「三代目、りちゃあど」福岡公演迫る!
【2016年12月 7日】

野田秀樹の初期の傑作「三代目、りちゃあど」を、シンガポールの演出家オン・ケンセンが舞台化。
リチャード三世役(役名:りちゃあど)で出演する歌舞伎俳優・中村壱太郎(なかむら かずたろう)さんに舞台裏をお聞きしました。

Q:この舞台は3か国語で行われるそうですね。
壱太郎:最初にバリ島で稽古を始めた時は、出演者みんなで台本を読むことに集中していました。俳優によってしゃべる言葉が、日本語・英語・インドネシア語と違うので、すべてのセリフが3か国語で書かれている膨大な厚さの台本でしたから。

Q:違う言語で会話できるんですか?
壱太郎:オン・ケンセンさんの演出は、多言語で織りなす会話によって生まれる世界を創りだしています。相手が台詞を間違えることもあり得ますから、ちゃんと聞かないといけない。僕は相手の言葉を頭の中で一度日本語に変換しますが、共演の茂山童司さんは、英語が話せるから羨ましかったです。

Q:壱太郎さんは、普段の歌舞伎では女方を演じられることが多いです。
壱太郎:この作品でも、リチャード三世は女方で演じます。オン・ケンセンさんは、男女の性を入れ替えて、そこでも独自の世界観を創りだしています。
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Q:オン・ケンセンさんの演出はいかがでしたか?
壱太郎:僕の歌舞伎の舞台を観て出演を依頼されたのですが、歌舞伎の技法や女方の演技を活かしながら、新しい発想を求められて、難しいけれどもとても楽しくてやりがいのある仕事でした。幕が上がって僕の一番最初の相手は人形なんですよ(笑)。
それに、映像や音楽が、演劇の単なる効果として使われるのではなく、映像と音楽と演技が融合する世界です。


Q:出演者の皆さんは?
壱太郎:「リチャード三世」の舞台を通して作者のシェイクスピアを裁く法廷劇となっています。8人の役者が皆さん素晴らしく、狂言師の茂山童司さん、元宝塚トップの久世星佳さん、劇作家・演出家としてもご活躍の江本純子さん、SPACのたきいみきさん、それにシンガポールやインドネシアの俳優さん、バリ島の影絵芝居俳優など、多彩なメンバーです。
公演を重ねるたびに作品を練り上げていくひとつの家族のような関係になりました(笑)。


Q:福岡の皆さんにメッセージを
壱太郎:博多座の歌舞伎公演で福岡のお客様とはお会いしていますが、客席の反応が温かく、福岡は好きな街です。
今回はたぶん、体験したことがない世界に飛び込んで戸惑われるかと思います。
演劇を観に行くというより、芸術体験をしに行くつもりで劇場にお越しください。
お客さんも、頭の中が忙しくてパニックになるかもしれませんよ。そして、見終わった後で、いろんな人と体験を共有して欲しいです。「心地よい疲労に浸れる芝居」です。


日本・シンガポール・インドネシア国際共同制作
「三代目、りちゃあど」
日時:12月17日(土)14:00開演 
会場:東市民センター なみきホール (福岡市東区千早4-21-45 なみきスクエア内)
   JR鹿児島本線・西鉄貝塚線「千早駅」徒歩1分
料金:全席指定 S席3,000円(残席わずか) A席2,500円
各プレイガイドにて取扱い
問合せ:092-263-6266(平日9時~17時) 福岡市文化芸術振興財団

 

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