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市川染五郎が十役の早替り 『伊達の十役』
【2014年12月 9日】

博多座の二月公演は、『二月花形歌舞伎』。

正式な名称は、「慙紅葉汗顔見世(はじもみじあせのかおみせ) 三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役」。

何とも長いタイトルですが、四世鶴屋南北の戯曲『慙紅葉汗顔見世』を文化12年(1815年)初演した際に、大どころの役者が休暇で揃わず、七世市川團十郎が登場人物十役を早変わりで演じたことで、通称『伊達の十役』と呼ばれることになったといいます。

この作品に、並々ならぬ意欲を見せているのが、十役を勤める市川染五郎丈。

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今年5月に明治座で演じた際に、千秋楽の後、「明日も演りたい!」と思ったほどの惚れ込みよう。

三代目市川猿之助(現・猿翁)が1979年に164年ぶりに復活上演したこの作品を、染五郎丈は、「いつかは演りたい目標にしてきた」「この作品があったから、(立役を得意とする)高麗屋の中でも珍しく女形を勤めてきました」。

それというのも、重要な役どころのひとつ「政岡」を演じられるかが、この舞台を勤めるための条件だったからだといいます。

「この作品を上演する劇場に博多座ほど適した劇場はありません」とキッパリと言い切る染五郎丈は、「歌舞伎にある魅力がすべて詰まった作品で、『復活』とは言いながら、ほとんど『新作』といっていい最高傑作。この作品で博多座で勝負する」と、意欲を語りました。

明治座の初日に市川猿翁が駆けつけ、手紙を貰ったという。その手紙を博多座の楽屋に置いて演じる『伊達の十役』。

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(猿翁丈の手紙が初公開)

 

 

 

早替り、宙乗りなどの見せ場も満載、仙台藩伊達家のお家騒動に絡んだ、人間ドラマもしっかりと揃った舞台で、新春の博多を彩ってくれそうです。

櫛田神社の「豆まき神事」や「お練り」も開催、バレンタインデー・スペシャルイベントやトークショーも企画されるなど、イベントも盛りだくさん。

二月は歌舞伎の魅力に染まってみてはいかが?

詳しい公演内容はこちら http://gekinavi.jp/theater/2013/07/post-271.html

 

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取材・文責 水上徹也

撮影 大工昭

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