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「滝沢歌舞伎2014」始動!滝沢秀明さんインタビュー
【2013年12月13日】

博多座で来年3月に公演される「滝沢歌舞伎2014」の会見があり、主演・演出の滝沢秀明さんが来福。8年間続けている「滝沢歌舞伎」への熱い想いを語ってくれました。

2006年に東京・新橋演舞場で「滝沢演舞城」としてスタート。新橋演舞場では史上最年少座長の大役を務め、2009年まで4年連続のロングラン上演を達成。2010年から2012年までは舞台を日生劇場に移し、「滝沢歌舞伎」として上演。この2010年からは演出も手掛ける。2013年には再び新橋演舞場に舞台を戻し、独自の和の世界と、進化するパフォーマンスで高い評価を得ている。博多座での公演は、「滝沢歌舞伎」初の地方公演であり、公演中の3月22日夜の部で通算上演回数400回を達成する。

第1部では、客席の上を縦横無尽に飛ぶフライング、MASK、DANCE、イリュージョン、アクションも駆使したパフォーマンス、大人数での圧巻の和太鼓演奏、そして滝沢流アレンジを加えた歌舞伎の名場面の数々など“ネオジャパネスク”の世界が広がる。
第2部では、源義経の生涯と伝説を新たな視点で描き出した壮大な歴史絵巻が繰り広げられる。NHK大河ドラマ「源義経」以来、挑み続ける義経。今回は特に義経主従の絆にスポットを当てた構成になっているという。

――博多座初出演について
滝沢 ずっとやりたいと思っていました。博多座は森光子さんの舞台の時に楽屋にお邪魔しました。大先輩たちや、ジャニーズで言えば堂本光一くんが演られてきたところ。ついに自分の番がやって来たという感じです。3月はめいっぱい暴れたい。いま(博多座の)図面とにらめっこで、考えているところです。映像もフルに取り入れたものにしたい。NHKドラマで鼠小僧の役を演ることもあり※、これにちなんだ新演目も取り入れたい。僕の舞台はセットの量もかなりありますし、場面転換も多い。水とかも使いますし、できる劇場がどうしても限られてしまうのですが、博多座さんではそれが実現できるというところが嬉しかったですね。3月は誕生日もあり、32歳の節目を博多で迎える、特別な作品になると思います。

※ NHKテレビ 2014年1月9日~「鼠(ねずみ)、江戸を疾る(はしる)」

――演目以外にも博多座ならではのお楽しみもあるとか?
滝沢 ステージだけでなく博多座全体、全部を滝沢ワールドにして、楽しんでいただきたいと思っています。名前にちなんだお弁当なども考えています。たとえば「水タッキー」とか(会場大爆笑)。実現するかどうかはまだわかりませんけど(笑)。

――福岡について
滝沢 東京とは違うお客さんの雰囲気が楽しみ。今までのコンサートでも何度か訪れてますが、短期の時とは違い、(長期なので)“滞在して作り上げる”舞台は、勉強になります。大事な時間にしたいですね。映像で江戸時代の博多の街並もお見せしたいと思っているので、お楽しみに。

――「滝沢歌舞伎」について
滝沢 歌舞伎については本業ではありませんが、4つから5つの演目を考えています。僕自身、歌舞伎や時代劇を演ることで大きく見方が変わったのですが、かみ砕いて見せることで、若い人たちが(歌舞伎や伝統芸能に親しむ)入り口、きっかけになれば、と思っています。もともと歌舞伎って、「傾く(かぶく)」「歌舞伎もの」といった言葉から生まれた様に、最先端の流行りものだったもの。今できる今の時代の歌舞伎を若い人たちに見てもらいたいと思います。

――源義経について
滝沢 大河ドラマ以来、1番近い存在でずっと演っているので、誰にも演られたくない役ですね。他の人ができないくらい、やり続けたい。演じ続けてこんな人物だったのではないかと想像は膨らみました。伝説やいくつもの解釈もあるのですが、自分の義経像は間違ってないと自信を持って演じています。悲劇のヒーローといわれる義経ですが、悲劇だけでは語れないと思うようになりました。確かに兄との確執はあったと思いますが命をかけて守り、守られる主従がいたというだけでも幸せな人だったのではないかと。今回は特にその、命をかけた主従関係の絆に焦点を絞った演出を考えています。寄り添った期間はそんなに長くないのに、命さえ預かり、預けられる関係。1人の男として、憧れます。(もし義経に会えたら、という質問に)「お前のためなら、やってやるよ」と思わせたのは何だったのか、聞いてみたいですね。キャストや後輩たちもそうですが、人の心を動かすのは大変なので。義経は東北のヒーローでもありますし、被災された方々を応援する気持ちも込めて、夢見る時間を届けたいと思います。

――演出をはじめて変わったことは?
滝沢 2010年にいきなりこんな場所(会見場)で発表されて、ええっ?と思いましたが(苦笑)、この年頃で(大舞台の)演出はなかなかできることではないので、チャンスと捉えて勉強しながらスタイルを作り上げてきました。でも全体のことを見なければならないので、キャストだけの時に比べたら苦労も作業も倍になりました。課題も多いのですが、いくつになってもハングリー精神でやりたいですし、変化ではなく、進化させていきたいですね。
舞台は僕等の仕事の中での総合の場所だと思います。歌もあり、ダンスもあり。お客さまにも総合的な要素をなまで伝えられる場所と考えています。なまを楽しんでもらうには、どうしたらいいか。演出を始めて、よりお客さまの目線で作品を作るようになりました。お客さまはどこを見ているのか、どう見たいのか常に考えるようになりました。他の方のお芝居や歌舞伎も見に行ったりもしてますが街なかを歩くだけでも、特にこれからのシーズンはイルミネーションなどひとつのショー、エンターテイメントとして、ヒントになるようなことがいっぱいありますね。そういう中から方向性をつかんで舞台に反映させるようにしています。

――演出から見た、後輩の出演者はいかがですか?
滝沢 芝居、アクロバット、アクションなどそれぞれのオーディションで選ばせてもらっています。芝居が得意な子もいれば立ち回りが得意な子もいるので、それぞれの得意分野を考えて、彼らが得する場、技術をマスターできる場、を作ってあげたいと考えてます。

――「滝沢歌舞伎」の魅力は?
滝沢 お客さまの層を選ばず、幅広く楽しんでいただけるところ。若い方からご年配の方、海外の方にも楽しめる舞台を目指しています。特に義経はご年配のお客さまにも喜んでいただけると思います。毎年、春といえば「滝沢歌舞伎」と言われるようになりたいですね。

――和のものについて
滝沢 日本人独特の間合いというか、そういうものを感じた瞬間があってそこからハマっていきました。伝統芸能というのは、日本人にとって“武器”になると思います。せっかくそういうものがあるのなら、日本人として学ばなければならないと思いました。日本伝統のものに若い頃は僕も抵抗がありました。固いなぁとか古いなぁと、勝手に思っていたのですが、やり始めて変わりました。日本って良いものだよ、と見る側にも、演る後輩たちにも、伝える良いきっかけになればと思います。

――これから先、どういうものを創っていきたいとお考えですか?
滝沢 演者としても、演出する方としても、いずれは日本だけでなく、海外でも演りたい。オリンピックも決まりましたが日本の良さを、日本のエンタテイメントを世界に向けて発信していきたい。夢は大きいですが、それくらい大きい気持ちで目指したいですね。

ありがとうございました。

◎チケットの販売については、12月17日火曜日、午前10時より、博多座ホームページhttp://www.hakataza.co.jp/にて告知予定。お見逃しなく!!

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