
12月22日 (木)・23日(金・祝)に上演される「博多座文楽公演」。博多座での公演は今年で7回目。今年は、『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』『曽根崎心中 (そねざきしんじゅう)』など名作・人気演目が上演され、6名の人間国宝をはじめとする錚々たるメンバーが出演し、文楽ファンはもちろんのこと、文楽初心者も堪能できる内容となっている。
文楽界の次代を担う人形遣い・吉田玉女(よしだたまめ)さんが来福し、今回の公演に対する意気込みや人形を使ったデモンストレーション(『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)』武蔵坊弁慶)が行われた。
博多座公演の印象について。
博多座の公演は初回から参加させて頂いて、こういう大きな劇場でやるのはすごいなという印象が強く残っています。毎年、12月にやらせてもらっているんですけど、一年の締めくくりとして博多座の公演を楽しみにしています。
文楽初心者が公演を見るときのポイントは?
文楽は、三業(太夫、三味線、人形遣い)で成り立つ三位一体のお芝居でとっつきにくいところもあると思うんです。できれば文楽を観る前にガイドブックなどで下調べをしてから見てもらうと分かりやすいと思いますね。
初めて文楽をご覧になる方は人形遣いの存在が非常に気になるかと思うんですけど、見ているうちに無になってきて人形の存在だけが際立ってきます。これはご覧になったお客様もよく言われることです。
海外公演もされていますがどんな反応が返ってきますか?
2 年に1回、ヨーロッパなどで公演するんですが、3人で人形を動かすのは文楽独特のものなので、「人形の胴体の中に機械が入っているんじゃないか」と言われるんですが、そうじゃないと説明するとびっくりされます。海外に行きますと文楽をご存じの方が多いですね。だから日本の方にももっと文楽を観ていただきたいと思います。
(左上)文楽人形のかしらの説明をする玉女さん。
(左下)武蔵坊弁慶の人形。
(右上・下)人形は3人で操る。主遣いが首と右手、左遣いが左手、足遣いが脚を操作する。
人形遣いの手にかかると、ただの人形がまるで意志をもった「人」のように見えてくるからすごい。