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北九州芸術劇場Produce「江戸の青空 弐 ~惚れた晴れたの八百八町~」記者会見
【2011年9月20日】

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(左から演出家・G2さん、松尾貴史さん、坂東已之助さん)

 
何本かの落語をテーマにそって選び出し、ひとつのオリジナルストーリーにして演劇で見せる。『地獄八景・・浮世百景』(2007年)、『江戸の青空』(2009年)に続く、落語シリーズ第3弾『江戸の青空 弐~惚れた晴れたの八百八町~』が、12月9日(金)~11日(日)北九州芸術劇場・中劇場で上演される。それに先立ち、演出のG2さん、主演の坂東已之助さん、松尾貴史さんが来福し記者会見がおこなわれた。

G2.JPG今回のテーマは「恋愛」。
「若い男女を描きたいと思っていて、落語には郭(くるわ)ものでない男女の話が意外とあったんです。今作は恋愛すごろくといいますか、うまくいかないとふりだしに戻ったり、脇道にそれたりしながら最終的にゴールする“恋愛アドベンチャー”です」とG2さん。
「“人を想うこと”という普遍的なテーマで、前回、前々回に比べて演劇的要素が強くなっています。」と語る松尾さんは、役者としてだけでなく原案構成から本作に関わっている。
「落語は語り継がれていくうちに修練されてきた部分がある。それをいったんズタズタにして組み入れるわけですから、これは演出家の力量が9割5分だと思ってもらっていいと(笑)。落語の世界を壊すことなく、独立したひとつの芝居としてできつつあると思います」

bando.JPG徳三郎を演じる坂東已之助さんは、歌舞伎以外の舞台は今回が初めて。「歌舞伎は基本的に演出家がいないので、どういう風にお芝居が出来ていくのかなという好奇心が僕の中にあります」
さらに、相手役は本物の女性(女優)である。「歌舞伎でも恋愛の渦中にいる人物を演じたことがないですし、女優さんと一緒に芝居ができるのは楽しみでドキドキしています」と、已之助さんの素直な答えに会場は大爆笑。
G2 さんと已之助さんの出会いは4年ほど前。「あるお芝居を観た後の集まりで“芝居の香りをまったく出さない青年”がいたんです。それが已之助さんで坂東三津五郎さんの息子さんだと知りました。以前から江戸時代のガイド役として歌舞伎役者さんを入れたいなと思いがあって、今回お願いしました。已之助さん演じる 徳三郎が疾走する様は爽快感があって面白いと思いますね」

matsuo.JPG落語は聞き手の想像力の中で物語が完成する。それをあえて芝居にするのは非常に困難なことに思えるが。
「実際に何人かの落語家さんには“落語を舞台にして面白いはずはない”と言われました。ものすごく傲慢なことを言わせていただくと、落語を舞台化しているものはほとんどが失敗作です。作り手が、落語がお客の想像力を使っているということを考えていないんです。例えば、会話をしている相手がどんな表情で聞いているのかということを、落語はテクニックで隠せるんです。演劇の場合はそれができない。観客の目の前に役者がいますから。僕らはそのことに細心の注意を払っていますし、そこをしっかり考えないとコケるんですよ。そして我々はコ ケたことがない! だけど稽古をはじめると苦しむんですよね、落語は面白いのになぜ稽古で面白くないのかって(笑)」(G2)
「『地獄八景・・浮世百景』で桂米朝師匠に監修をお願いしたときに「昔から(落語の舞台化に)ぎょうさん試みた人間はおるけど、欲張って舞台化してうまいこといったためしないで」とおっしゃったんです。でもこの作品はお墨付きをいただきました」(松尾)
熱い言葉と確かな自信。新作の完成がますます楽しみになってきた。
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