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ゲキ×シネ「蛮幽鬼」&舞台「鋼鉄番長」合同記者会見【1】
【2010年9月10日】

演劇エンターテインメント界のトップを走り続ける≪劇団☆新感線≫は、今年30周年!記念興行として、ゲキ×シネ「蛮幽鬼」の公開と舞台・豊年漫作チャンピオン祭り「鋼鉄番長」の福岡公演が決定。

≪劇団☆新感線≫主宰・いのうえひでのりさんが来福し2作品についての合同記者会見が行われました。

その模様を二回にわたってお届けします! 


 

 

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―舞台を映画で表現する“ゲキ×シネ”という発想は、もともといのうえさんが映像に関心があったからでしょうか?

 

 

芝居を作るときは、映像を意識した芝居を作りますけど、“ゲキ×シネ”を意識して作っているわけじゃないです。デジタルシネマ技術の発達によって昔の舞台中継と違ってスピーディーでクリアな映像が撮れるので、舞台を録画して編集して作る新しい映像表現になっていると思うんですね。自分自身が見ても新しい発見があります。

 

 

―舞台を“ゲキ×シネ”にしようと思ったのはなぜですか?

 

 

ひとつはデジタルシネマ技術の発達が大きいと思います。何回か繰り返していくうちに、映画と比べてもいい勝負できるんじゃないかというぐらい“ゲキ×シネ”のクオリティがあがってきた。“ネタもの”は福岡とかにも来れましたけど、「蛮幽鬼」となると関わってる人間の数が百何十人になっていて、それを地方にもっていくのは難しい。そこで、より多くの人に≪劇団☆新感線≫の“いのうえ歌舞伎”というものを見て頂くには最高のツールなんじゃないかなって。あのクオリティで、舞台と比べても遜色はないというか、生とは違いますけど、生とは違った面白さがあると思うんですね。芝居ではないんですけど、限りなく芝居と近い空気で楽しめるエンターティメントになってると思うので、より多くの方に見て頂くには最高のツールじゃないかなと思います。

 

 

 

―ゲキ×シネ「蛮幽鬼」の編集には関わっていらっしゃいますか

 

 

ラフがあがってくるのでそれを見て、ダメだしというか「ここのシーンはこっちのカットがいい」とか「カット割りすぎ」とかそういう指示は出します。

 

 

―ゲキ×シネの監督と見せたいポイントがずれている時はどうされているんですか?

 

    

その時は監督に伝えます。演出と違うポイントで撮っている時は「こういう風な構図で撮っているものはありませんか?」って。でも撮っているのは現場の監督さんですから、ないってときはありますよね。例えば、花道の舞台側にカメラが備え付けてあって、舞台から鳥屋口(とやぐち)に入っていく凄くいいショットがあって。「このシーンも入れてよ!」っていうとなかったり。必ずしも、映像のために芝居作ってるわけじゃないからそういう事はよくあります。でも、ゲキ×シネ「蛮幽鬼」は出来がいい!僕も満足度が高いものになってます。

 

 

 

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―ゲキ×シネは舞台とは違って表情などがわかりやすいですね。

 

 

アップがすごいですよね。

僕もチェックで見て、感動したりしますよ。役者はこんな細かい芝居してるのかって。普段は舞台全体を見ていて、そんなに細かいところまで見えてないので。「SHIROH」という芝居のときに秋山菜津子さんが最後に一言台詞を言って倒れるというシーンがあって。その台詞を言った後に涙がすーっと落ちたんですね。そんなの帝劇じゃまず見えないし、「これCG?!」っていうぐらい凄いタイミングで涙が流れたんで驚きました。そういう見逃しがないのは“ゲキ×シネ”ならではの魅力だと思いますね。

 

 

 

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―芝居を作る上で映像を意識することはありますか?

 

 

役者にお客さんの目線がどこにあつまってるかを言う時に、「今はアップの芝居を要求されている」とか「引きで見せたい絵だから」とか、「今は台詞を言っている相手側を見せたいんだよ、君の後ろ姿を通して舞台を見せたいんだ」とかは言いますね。お客さん目線でどこか映像を意識しているところはあるかもしれないですね。

 

 

 

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“いのうえ歌舞伎”、“音もの”、“ネタもの”をローテーションでやるのは最近の定番なのでしょうか?

 

 

昔からそういうところはあります。次の公演をやるときに新鮮だし刺激になるので。“いのうえ歌舞伎”が二作続くと「笑える芝居やりたいね!」となるし、“ネタもの”を続けていくと、「しんどい」って気持ちになっていくし()この3つでローテイションしてるのは集団としても、個人としてもいいペースだなと思います。

 

 

 

―様々な種類の舞台を作られている≪劇団☆新感線≫ですが、ゲキ×シネ「蛮幽鬼」のようにシリアスな芝居でも笑いを取りいれることにこだわりはあるんでしょうか?

 

 

もともと僕たちはドタバタというか笑いからスタートしてるところがあるので。むしろ、ストーリーがあるお芝居をやり始めたのはその後なんですよ。だからやっぱりその名残というか、笑いのシーンはどんなに厳しい状態でも入れたいなというのが、どこかにありますね。でも、最近の“いのうえ歌舞伎”はどんどんシリアスになってきていてるので、浮かない程度に、なんとか入れたいと思っています。「蛮幽鬼」は、(橋本)じゅんと山内(圭哉)くんが笑いをすぐにシリアスに戻すことが出来るんですよ。古田(新太)もそうですが、技術がある人だとある程度融通が利くので、そういう人のところに、笑いのシーンをたくさん入れますね。

 

 

  「蛮幽鬼」に堺雅人さんを起用した理由を教えてください。

 

(雅人)くんは、何年か前から一緒にやりたいなって思っていてやっと出てもらえました。どういう作品が合うのかは、その時によって違うんですけど、中島(かずき)くんは、NHKの「新選組!」の山南役から彼の“アルカイックスマイル”が印象的だったんでしょうね。

 

 

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―“いのうえ歌舞伎”に客演が多いのはどうしてなのでしょうか?

 

根本的な理由は、劇団員で“いのうえ歌舞伎”をやるのは飽きてるんです()劇団員の中にも「今更いいよね」という気持ちがあるし。むしろ、客演があったほうが刺激になるんですね。劇団員の面々は新感線の芝居作りのことをよくわかってるし、ゲストに対するフォローにあたったほうが“いのうえ歌舞伎”ではいいかなと。その代わり彼らが今までやったことない役にはめ込んでみたりしてます。

 

 

 

 

 ―“いのうえ歌舞伎”、“ネタもの”、“音もの”では作り方が違いますか?

 

 

一緒ですよ。一緒ですけど、脚本が違うので目指す方向がかわってくるんです。“ネタもの”は話があってないようなもので、ウケなきゃ終わりみたいな()。だから、ネタを成立させるところに全力を傾けますね。“いのうえ歌舞伎”だったら、お芝居として当たり前のことをやる。“音もの”はお芝居もあるんですけど、リズムとかメロディを気にしてる。3つそれぞれポイントは変わってきますね。

 

―では演出家としての取り組み方は違いますか?

 

いや、一緒です。芝居の作り方は全く変わらないです。力点が変わるだけで、やってることは全く変わらないですね。

 

 

 

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合同記者会見の模様は引き続きお届けいたします。

二回目もお楽しみに・・・

 

 

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ゲキ×シネ「蛮幽鬼」

 

 10月2日(土)全国上映スタート

 

 【福岡県内上映館】

 

福岡中洲大洋、T・ジョイリバーウォーク北九州、T・ジョイ久留米他

 

 

【チケット】

前売(一般) 2000円、当日券(一般)2500円、(学生・小人)1800円(税込)

 

 

 ⇒ゲキ×シネ「蛮幽鬼」の【上映情報】はこちら

  

 

 

 2010年劇団☆新感線30周年興行【秋】

 

豊年漫作チャンピオンまつり

 

『鋼鉄番長』 

 

 

 

 

【公演日程】

 

1213日(月)~17日(金)嘉穂劇場にて 

 

 

【チケット】

 

9月26日(日)チケット発売開始!

  チケット:S10000円、A8000円(全席指定・税込)

 

 

【お問い合わせ】

 キョードー西日本 092-714-0159(平日10001900/土曜10001700

 

「鋼鉄番長」公式サイト http://www.ko-tetsu.jp/

キョードー西日本 http://www.kyodo-west.co.jp/

 

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